薬剤師の転職、履歴書に添える「送付状」の書き方と基本マナー【テンプレート付き】
薬剤師の転職活動で、完成した応募書類を郵送する際、「送付状(添え状)」を同封するのが、社会人としての基本的なビジネスマナーです。この一枚の書類は、単なる挨拶状としてだけでなく、あなたの丁寧さや細やかな配慮を示すための重要な役割を担っています。この記事では、採用担当者に好印象を与える送付状の書き方と基本マナーについて、パソコンで簡単に作成できるテンプレートを交えながら詳しく解説します。
なぜ送付状が必要なのか?その大切な役割
送付状は、封筒を開けた採用担当者が最初に目にする、いわば「応募書類の顔」です。誰が、どのような目的で、何の書類を、何枚送ってきたのかを一目で伝える役割があります。採用担当者は日々多くの郵便物を受け取るため、送付状が添えられていることで、これが重要な応募書類であることを瞬時に認識し、その後の取り扱いをスムーズに進めることができます。必須の提出書類ではありませんが、同封することが応募者としての丁寧な姿勢を示すことになり、礼儀正しい人柄を伝える上で欠かせない一枚と言えるでしょう。
送付状はパソコンでの作成が基本
送付状はビジネス文書の一種ですので、手書きよりもパソコンのWordなどで作成するのが一般的です。文字が読みやすく、レイアウトが整った書類は、あなたの基本的なPCスキルを示すことにも繋がります。作成する際は、A4サイズ1枚に、情報を簡潔にまとめることを心がけましょう。他の応募書類である履歴書や職務経歴書をパソコンで作成している場合は、全体の体裁を統一するためにも、送付状もパソコンで作成することをおすすめします。
送付状に記載すべき項目と全体の構成
送付状には、記載すべき項目と一般的な構成があります。まず、用紙の右上に投函する日付を記載し、その下の左側に宛先となる企業名、部署名、担当者名を正式名称で書きます。続いて、右側にあなた自身の郵便番号、住所、氏名、連絡先を記します。中央には「応募書類の送付につきまして」といった件名を少し大きめの文字で入れ、本文は「拝啓」で始めます。本文では簡単な挨拶と、どの求人を見て応募したかといった経緯を述べ、同封した書類の内訳を「記」書きで示します。最後に「敬具」で締め、一番下に「以上」と右詰めで記載すれば完成です。
薬剤師の転職で使える送付状のテンプレート
以下に、そのまま活用できる送付状のテンプレートをご紹介します。
令和7年10月10日
株式会社〇〇薬局
人事部 採用ご担当者様
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神X-X-X
薬剤師 太郎
電話番号:090-XXXX-XXXX
E-mail:taro.yakuzaisi@xxxx.com
応募書類の送付につきまして
拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、貴社採用サイトにて薬剤師職の求人を拝見し、地域医療への貢献という理念に深く共感いたしました。これまでの調剤経験を活かし、ぜひ貴社で貢献したいと強く思い、応募させていただいた次第です。
つきましては、下記の応募書類を同封いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
・履歴書 1部
・職務経歴書 1部
以上
提出する際の最終チェックポイント
完成した送付状は、応募書類の一番上、つまりクリアファイルの一番手前に来るように重ねます。封筒に入れる順番は「送付状」「履歴書」「職務経歴書」の順です。封をする前に、宛名や日付に間違いがないか、誤字脱字がないかを必ず最終確認しましょう。この細やかな配慮が、あなたの信頼性を高めることに繋がります。