薬剤師の転職、履歴書メールにパスワードを設定する際のマナー【例文付き】
薬剤師の転職活動において、応募書類をEメールで提出する機会は今や当たり前となりました。その際、ご自身の氏名や住所、職歴といった機密性の高い個人情報が含まれる履歴書を、どのように安全に送るべきか、そのセキュリティ対策に悩む方も少なくないでしょう。添付ファイルにパスワードを設定するのは、情報漏洩を防ぐ上で非常に有効な手段ですが、その送り方には相手への配慮を示すビジネスマナーが存在します。この記事では、あなたのセキュリティ意識の高さと丁寧な人柄を伝えるための、パスワード付き履歴書の正しい送付方法を、具体的な例文を交えて詳しく解説します。
なぜパスワードの設定が推奨されるのか
履歴書には、あなたのプライバシーに関わる重要な個人情報が凝縮されています。万が一、送信先のメールアドレスを間違えてしまったり、第三者によってメールが不正に傍受されたりした場合、個人情報が外部に漏洩してしまうリスクがゼロではありません。
添付ファイルにパスワードを設定するという一手間は、こうした不測の事態からあなたの大切な個人情報を守るための、有効なセキュリティ対策です。また、採用担当者に対して、あなたが情報を慎重に扱う、セキュリティ意識の高い人物であることを示すことにも繋がり、ビジネスパーソンとしての信頼性を高める効果も期待できます。
パスワードを設定したファイルの正しい送り方
パスワード付きのファイルをメールで送る際、最も重要なマナーは、「ファイルが添付されたメール」と「パスワードを通知するメール」の2通に分けて送ることです。もし、1通のメールにファイルとパスワードの両方を記載してしまうと、そのメールが万が一第三者の手に渡った場合、パスワードの意味が全くなくなってしまいます。
まず、1通目のメールでパスワードを設定した履歴書ファイルを添付し、本文中に「パスワードは後ほど別途お送りいたします」という一文を添えて送信します。そして、その直後に、2通目のメールでパスワードのみを記載して送信するのです。この二段階の手順を踏むことで、情報漏洩のリスクを大幅に低減させることができます。
履歴書送付メールの例文(1通目:ファイル添付)
件名:【薬剤師 太郎】薬剤師職応募の件(応募書類のご送付)
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。
〇〇 〇〇(薬剤師 太郎)と申します。
貴社ウェブサイトにて拝見いたしました、薬剤師の求人に応募させていただきたく、ご連絡いたしました。
つきましては、応募書類として履歴書と職務経歴書をPDFファイルにて添付いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
なお、添付ファイルにはセキュリティ保護のためパスワードを設定しております。
パスワードにつきましては、後ほど改めてメールにてお送りいたします。
お忙しいところ恐縮ではございますが、面接の機会をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
パスワード通知メールの例文(2通目:パスワード通知)
件名:【薬剤師 太郎】応募書類のパスワードにつきまして
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。
先ほど応募書類をお送りいたしました、薬剤師 太郎です。
添付ファイルに設定いたしましたパスワードをお知らせいたします。
パスワード:Abcde12345
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。