薬剤師の履歴書、「最寄り駅」の正しい書き方と採用担当者が見るポイント

薬剤師の転職活動で履歴書を作成する際、基本情報を記入する欄の中に設けられている「最寄り駅」。単なる事務的な情報のように思えるこの項目ですが、実は採用担当者があなたの通勤の利便性や継続勤務の可能性を判断する上で、意外と注目しているポイントの一つです。この記事では、薬剤師の転職活動において、採用担当者に安心感を与える、最寄り駅の正しい書き方と、関連する項目の基本マナーについて詳しく解説します。

なぜ履歴書に最寄り駅の記載が必要なのか

採用担当者が最寄り駅の情報を知りたい主な理由は、応募者の通勤における利便性を把握するためです。最寄り駅や利用路線が分かれば、応募先の薬局や病院までの通勤ルートや所要時間をおおよそ推測することができます。これにより、「無理なく安定して通勤できるか」「交通遅延などのリスクはどの程度か」といった、継続勤務の可能性を判断する材料としています。また、通勤手当を算出する際の基礎情報としても利用されるため、正確な情報を記載することが求められます。

最寄り駅の正しい書き方

最寄り駅を記載する欄には、ご自宅から最も近い駅の名称を記入します。その際、単に「博多駅」と駅名だけを書くのではなく、「JR鹿児島本線 博多駅」や「福岡市地下鉄空港線 天神駅」のように、利用する路線名もあわせて記載するのが、ビジネスマナーとして最も丁寧で分かりやすい書き方です。複数の路線が乗り入れている駅の場合は、通勤で主に利用する予定の路線名を記載しましょう。この細やかな配慮が、あなたの丁寧な人柄を伝えることに繋がります。

電車以外の交通手段を利用する場合

もちろん、通勤手段は電車だけとは限りません。バスや自家用車、自転車などを主に利用する場合でも、「最寄り駅」の欄には、文字通り「自宅から地理的に最も近い駅」の名称を記載するのが正しい書き方です。その上で、実際に利用する交通手段については、履歴書の他の欄で補足するのがスマートな方法です。

もし履歴書のフォーマットに「利用交通機関」といった欄があれば、そこに「バス」や「自家用車」と記載します。もし専用の欄がなければ、「本人希望記入欄」などを活用し、「自家用車での通勤を希望いたします。」といったように、ご自身の希望を明確に伝えておくと、採用担当者との認識の齟齬を防ぐことができます。

通勤時間との関連性

最寄り駅の情報は、「通勤時間」の欄とセットで見られることがほとんどです。通勤時間は、最寄り駅から応募先までの時間ではなく、自宅のドアを出てから応募先の入口に到着するまでの、徒歩や待ち時間もすべて含めた「片道の所要時間」を記載します。最寄り駅からの所要時間と、ドアツードアでの通勤時間に大きな乖離がないか、現実的な時間が記載されているかどうかも、採用担当者は確認しています。インターネットの路線検索サイトや地図アプリなどを活用し、正確な時間を算出して記載しましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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