2025.10.13

薬剤師の転職、編年体式職務経歴書の書き方【テンプレート付】

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薬剤師の皆様が転職活動を行う際、ご自身のスキルや経験を詳細にアピールするための職務経歴書は、採用の可否を左右する非常に重要な書類です。その作成にあたり、最も一般的で、多くの方にとって書きやすいのが「編年体式」と呼ばれる形式です。この記事では、あなたのキャリアを分かりやすく、かつ効果的に伝えるための、編年体式職務経歴書の書き方を、そのまま使えるテンプレートを交えて詳しく解説します。

編年体式職務経歴書とは？

編年体式とは、これまでの職歴を過去から現在へと、入社・退社の時系列に沿って記載していく、最もオーソドックスな職務経歴書の形式です。キャリアの変遷が分かりやすく、採用担当者があなたの成長過程や経験の積み重ねを順を追って理解しやすいという大きなメリットがあります。特に、初めて転職する方や、これまで一貫したキャリアを歩んでこられた薬剤師の方にとっては、ご自身の経歴を整理しやすく、最もおすすめの形式と言えます。

編年体式職務経歴書の基本テンプレートと構成

編年体式の職務経歴書は、主に以下の項目で構成されます。Wordなどで作成する際は、A4サイズ1枚から2枚程度にまとめるのが一般的です。

1. 日付・氏名

まず冒頭の右上に書類の作成日を、その下に氏名を記載します。日付は履歴書と統一し、西暦か和暦かも揃えましょう。

2. 職務要約

次に、これまでのキャリア全体の概要を200字から300字程度で簡潔にまとめます。採用担当者はこの数行を読んで、続きを読むかどうかを判断すると言っても過言ではありません。ご自身のキャリアのハイライトや、最もアピールしたい専門性を凝縮して記載しましょう。

3. 職務経歴

ここが編年体式職務経歴書の核となる部分です。最初の職歴から順に、在籍期間、法人名、事業内容、そして具体的な職務内容と実績を記載していきます。

4. 活かせる経験・知識・スキル

これまでの経験から得たスキルを箇条書きで分かりやすくまとめます。「専門知識」として特定の診療科領域の知識を挙げたり、「業務スキル」として在宅医療やDI業務の経験を記載したりします。

5. 自己PR

最後に、これまでの経験全体を通して、ご自身の強みや仕事に対する姿勢をアピールします。そして、その強みを活かして、入社後にどのように貢献していきたいのかという、未来に向けたビジョンで締めくくります。

そのまま使える！編年体式のテンプレート

以下に、薬剤師の転職活動ですぐに使える編年体式のテンプレートをご紹介します。

2025年10月13日

薬剤師太郎

職務要約

〇〇大学薬学部卒業後、薬剤師として5年間、株式会社〇〇メディカルにて勤務してまいりました。〇〇薬局にて、内科・小児科領域を中心に、1日平均100枚の処方箋応需と服薬指導、薬歴管理に従事し、地域医療に貢献してまいりました。特に、患者様一人ひとりに寄り添う丁寧なカウンセリングを心がけ、かかりつけ薬剤師としての信頼関係構築に努めてきました。これまでの経験で培った臨床知識とコミュニケーション能力を、貴院のチーム医療において貢献できるものと考えております。

職務経歴

勤務期間：2020年4月～2025年9月

会社名：株式会社〇〇メディカル

事業内容：調剤薬局の運営（全国〇〇店舗展開）

従業員数：〇〇名

配属先：〇〇薬局（1日の処方箋枚数：平均100枚、応需科目：内科、小児科、皮膚科）

職務内容：

・調剤、監査、服薬指導、薬歴管理業務

・医薬品の在庫管理、発注業務

・後輩薬剤師（パートタイマー）1名のOJT指導

・患者様の待ち時間短縮のため、散薬の予製棚の整理方法を提案・実行いたしました。

活かせる経験・知識・スキル

・専門知識：小児科領域の薬物治療に関する知識、在宅医療における緩和ケアの知識

・業務スキル：管理薬剤師としての店舗マネジメント経験（1年間）、新人薬剤師の指導・育成経験

・PCスキル：電子薬歴システム（〇〇社製）の操作、Word、Excelの基本操作

自己PR

私の強みは、課題解決に向けて主体的に行動する力です。前職の薬局では、患者様の待ち時間が長いという課題がありました。そこで、調剤から監査、投薬までの一連の業務フローを見直し、スタッフの動線を改善する提案を行いました。また、散薬や軟膏の混合が多い時間帯を分析し、事前の準備を徹底することで、ピーク時の業務負荷を平準化しました。その結果、待ち時間を平均で5分短縮することに成功しました。この経験から、現状を分析し、チームを巻き込みながら改善していくことの重要性を学びました。地域医療連携を重視されている貴院において、この課題解決能力を活かし、患者様にとってより安全で質の高い医療の提供に貢献したいと考えております。

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