薬剤師の転職マナー、応募書類の受領メールへの返信は必要?【例文付き】
薬剤師の転職活動において、応募先の薬局や企業に履歴書などの応募書類を提出した後、「応募書類をお受け取りいたしました」という丁寧な連絡がメールで届くことがあります。このような事務連絡を受け取った際に、「わざわざ返信すべきなのだろうか」「返信しないと失礼にあたるのではないか」と対応に迷ってしまう薬剤師の方は少なくありません。この記事では、応募書類受け取りの連絡メールに対する適切な対応と、返信する際の基本マナー、そして具体的な例文について詳しく解説します。
受け取り連絡メールへの返信は原則として不要
まず結論として、応募書類の受け取りを知らせるだけの事務的な内容のメールであれば、返信は必須ではありません。採用担当者は日々多くの応募者とメールのやり取りをしており、全ての事務連絡に対して返信があると、かえってメールの確認に時間を要してしまう可能性があるためです。したがって、返信をしなかったことが原因で、選考で不利になることはほとんどないと考えて良いでしょう。
返信をした方が良い、または必要なケース
基本的には返信不要ですが、状況によっては返信した方が良い、あるいは返信が必須となるケースも存在します。例えば、メールの文中に「今後の選考につきまして、面接の希望日時を〇月〇日までにご連絡ください」といった、こちらからの回答を求める質問や指示が記載されている場合は、必ず期限内に返信しなければなりません。
また、必須ではありませんが、丁寧で誠実な印象を与えたい場合には、簡潔に返信するのも一つの方法です。特に志望度が高い企業に対して、迅速にお礼の連絡をすることで、入社意欲の高さを示すことにも繋がる可能性があります。ただし、その場合も相手の時間を奪わないよう、内容はごく簡潔に留めることが重要です。
返信する際に守るべき基本マナー
もしメールに返信する際は、いくつかのビジネスマナーを押さえておく必要があります。まず、件名は変更せず、送られてきたメールの件名に「Re:」がついた形で返信します。これにより、採用担当者はどのメールへの返信なのかを一目で把握できます。
返信するタイミングは、メールを受信してから24時間以内、可能であれば企業の就業時間内が望ましいです。内容は、書類を受け取っていただいたことへの感謝と、選考結果を待っている旨を伝える程度に留め、長文にならないように気をつけましょう。また、これまでのやり取りが分かるように、受信したメールの本文は消さずに引用したまま返信する「引用返信」を使い、文末にはご自身の氏名や連絡先を記した署名を必ず入れます。
感謝を伝える場合の返信メール例文
ここで、シンプルに感謝の気持ちを伝える場合の返信メールの例文をご紹介します。
件名:Re: 応募書類お受け取りのご連絡(株式会社〇〇薬局)
株式会社〇〇薬局
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
薬剤師職に応募いたしました、〇〇 〇〇(氏名)です。
この度は、応募書類お受け取りのご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
取り急ぎ、メールを拝読いたしました旨、ご連絡申し上げます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、
選考結果のご連絡を心よりお待ちしております。
何卒よろしくお願い申し上げます。