応募書類の提出がギリギリに!薬剤師の転職、間に合わせる方法とマナー
薬剤師の皆様が転職活動を行う際、多忙な業務の中で応募書類の準備が思うように進まず、「提出期限がギリギリになってしまった!」と、冷や汗をかくような事態に陥ることもあるでしょう。「もう諦めるしかないのだろうか」「計画性のない人物だと思われてしまうのではないか」と、不安な気持ちになるのは当然のことです。しかし、このような不測の事態にどう対応するかで、あなたの社会人としての誠実さや入社意欲の高さが問われます。この記事では、万が一応募書類の提出がギリギリになってしまった場合の、正しい対処法と基本マナーを詳しく解説します。
まずは提出期限の「必着」と「消印有効」を再確認する
提出期限が迫っている場合、まず最初に行うべき最も重要なことは、募集要項に記載されている締切の条件を再確認することです。締切には「〇月〇日必着」と「〇月〇日消印有効」の二種類があり、その意味は大きく異なります。
「必着」の場合は、その日の業務時間内に、応募書類が相手の企業や医療機関に物理的に届いている必要があります。郵送にかかる日数を考慮し、数日前には発送手続きを完了させるのが理想です。
一方、「消印有効」の場合は、締切日中に郵便局で発送手続きを完了(郵便物にその日の消印が押されること)すれば問題ありません。たとえ書類の到着が翌日以降になったとしても、期限内に応募の意思を示したと見なされます。この違いによって、取るべき行動が変わってきます。
期限内に届けるための具体的な方法
期限内に書類を届けるためには、普通郵便以外の方法を検討する必要があります。普通郵便では、配達日数が確約されておらず、想定外の遅延が発生するリスクがあるためです。
最も一般的で確実なのが「速達郵便」の利用です。応募書類を速達で送ることは、決してビジネスマナー違反ではありません。社会人として最も重要なマナーの一つは、「期限を守る」ことです。普通郵便で送って期限を過ぎてしまうよりは、速達を利用してでも期限内に確実に届ける方が、はるかに重要であり、応募者としての誠実な姿勢を示すことになります。
速達で送る際は、郵便ポストへ投函するのではなく、郵便局の窓口に直接持ち込み、その場で速達扱いとして手続きをしてもらうのが最も確実です。これにより、料金不足といったトラブルも防ぐことができます。
万が一、期限に間に合わない場合の誠実な対処法
もし、どうしても物理的に期限に間に合わないと判断した場合は、諦めてしまう前に、できるだけ速やかに応募先の採用担当者へ連絡を入れることが重要です。提出期限を過ぎてから連絡するのではなく、遅れることが判明した段階で、すぐに行動することが社会人としての誠実な姿勢を示します。
連絡方法は、電話で行うのが最も確実で丁寧です。まずはお詫びの言葉を述べ、その上で、その求人に対する応募の意思が非常に高いことを伝えます。そして、提出が遅れてしまう理由を正直に、かつ簡潔に説明し、いつまでであれば提出が可能かという具体的な日付を提示した上で、「それでも選考にご参加させていただくことは可能でしょうか」と、相手の判断を仰ぎましょう。
もし採用担当者から提出の許可を得られた場合は、感謝の意を伝えた上で、約束した期日までに必ず書類を提出します。その際、郵送であれば送付状に、メールであれば本文に、改めてお詫びと、期限を延長していただいたことへの感謝の言葉を書き添えるのがマナーです。
ギリギリの対応があなたの評価を決める
応募書類の提出がギリギリになってしまったという事実は変えられません。しかし、その後の対応の仕方で、あなたの評価は大きく変わります。期限を守ろうと最善を尽くす姿勢や、万が一の場合に誠実に対応するその姿は、むしろあなたの責任感の強さや真摯な人柄として、ポジティブに評価される可能性さえあります。最後まで諦めず、誠意ある対応を心がけましょう。