お役立ち情報
PR

薬剤師の年収と薬局経営の「粗利」、その関係性とは?

kusuri0530
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

薬剤師の皆様の関心事:「年収」と薬局の利益

薬剤師として転職を考える際、ご自身のキャリアプランや働きがいと並んで、最も重要な条件の一つとなるのが「給与」、特に年間の総収入である「年収」ではないでしょうか。ご自身の専門性や貢献度が、待遇面でどのように評価されているのかは、仕事への満足度にも直結します。その中で、「自分の年収は、薬局の利益構造の中で妥当なのだろうか?」と考え、薬局経営における「粗利」といった指標に関心を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

薬局経営における「粗利」とは?

まず、「粗利(あらり)」とは、一般的に「売上総利益」のことを指し、売上高から売上原価を差し引いた金額で計算されます。薬局経営においては、主な売上高は調剤報酬や薬価差益、あるいはOTC医薬品などの物販売上などです。そして、売上原価の大部分を占めるのが、仕入れた医薬品の費用(薬品費)となります。

この「粗利」は、薬局が事業を継続していくための源泉であり、この中から薬剤師や事務スタッフの人件費(給与や賞与、福利厚生費など)、店舗の家賃、光熱費、システム利用料、その他の運営経費などが支払われます。つまり、「粗利」がなければ、薬剤師の「年収」を支払うことも、薬局を運営し続けることもできない、非常に重要な経営指標なのです。

「粗利」と薬剤師の「年収」の関係性

では、「粗利」が大きい薬局、あるいは粗利率が高い薬局であれば、そこで働く薬剤師の「年収」も必然的に高くなるのでしょうか。残念ながら、必ずしも「粗利が高い=年収が高い」という単純な図式が成り立つわけではありません。

薬剤師の「年収」は、「粗利」の大きさだけでなく、その薬局の経営方針(人件費にどれだけ予算を割くか)、地域による給与水準の違い、薬剤師個々の経験年数やスキル、保有資格(認定・専門薬剤師など)、役職(管理薬剤師、薬局長など)、そして採用時の給与交渉の結果など、非常に多くの要因によって決定されます。

例えば、後発医薬品の使用率が高かったり、特定の利益率の高い医薬品を多く扱っていたりすることで、高い「粗利」を確保している薬局があったとしても、その利益を従業員の給与に積極的に還元するかどうかは、経営者の考え方や企業文化によって異なります。利益を設備投資や新規出店に優先的に回す方針の企業もあるでしょう。

ご自身の「年収」は適正か? 「粗利」以外の視点も重要

ご自身の「年収」が、その働きや価値に見合っているかどうかを判断する際に、「粗利」という指標だけを頼りにするのは現実的ではありません。なぜなら、一従業員である薬剤師が、自社の正確な「粗利」や経営状況の詳細を把握することは非常に困難だからです。また、仮に把握できたとしても、それを直接的な根拠として年収交渉を行うことも、一般的には難しいでしょう。

ご自身の「年収」の妥当性を判断するために、より重要となるのは、「粗利」という内部的な指標よりも、ご自身の「市場価値」という客観的な指標です。つまり、ご自身のこれまでの経験、スキル、資格などが、現在の転職市場において、他の同様の薬剤師と比較してどの程度の「年収」水準で評価されているのか、という「給与相場」を把握することが不可欠です。

適正な年収評価を得るために

ご自身の市場価値に見合った「年収」を得るためには、ご自身のスキルや経験を客観的に評価してくれる環境を見つけることが重要になります。転職は、まさにそのご自身の市場価値を再評価してもらう絶好の機会となり得ます。現在の職場で「年収が上がらない」「評価に納得がいかない」と感じているのであれば、ご自身の価値をより高く評価してくれる職場を探すことも、キャリアアップの有効な選択肢の一つです。

しかし、求人情報に記載されている年収額だけでは、その企業の給与体系の実態や、評価制度、そして将来的な昇給の見込みなどを正確に知ることは困難です。「粗利」などの経営状況に関する情報は、さらに得ることが難しいでしょう。

キャリアプランと年収のご相談は専門家へ

ご自身の客観的な市場価値や、業界全体の給与相場(年収水準)、そして求人票だけでは分からない企業の内部情報(給与体系や評価制度、経営の安定性など)について詳しく知りたい場合、転職エージェントに相談するのが有効な手段です。

薬剤師専門の転職エージェントは、日々多くの薬剤師のキャリア相談に応じ、企業側とも密接に連携する中で得た、業界全体の給与動向や、各企業・薬局の具体的な給与水準、評価制度に関する豊富な情報を持っています。皆様のこれまでのご経験やスキルを客観的に評価し、適正な市場価値をお伝えすることができます。

その上で、ご自身の価値を正当に評価してくれる求人のご紹介や、ご自身では直接言い出しにくい「年収交渉」の代行など、具体的なお手伝いをさせていただきます。「粗利」といった内部情報に頼るのではなく、ご自身の客観的な価値に基づいて、納得のいく「年収」を実現するために、まずは一度、キャリアの専門家である私たちにご相談ください。

薬剤師の転職活動や面接対策におすすめ

転職エージェントの紹介

「おすすめの転職エージェント」を使えば、
転職活動を優位に進めることができます。

おすすめ1
1.ファーマキャリア
おすすめ2
2.ファルマスタッフ
おすすめ3
3.アポプラス薬剤師
代理人を介した転職活動で採用効率UP
薬剤師の面接対策を業界別に読み解く

業界別の面接対策

pharmaceutical
1.製薬会社
pharmacy
2.調剤薬局
drugstores
3.ドラッグストア
hospital
4.病院
ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました