薬剤師の面接：合否連絡の時期、質問する際のマナー

面接後の「合否連絡」が気になるのは当然のこと

薬剤師の転職活動において、面接は非常に緊張する場面です。面接の手応えがどうであれ、終わった直後から「選考結果（合否連絡）はいつ頃来るのだろうか」と気になるのは、当然の心理でしょう。特に薬剤師は、患者様の健康を預かる責任ある立場であり、次のキャリアステップに対しても真剣に考えているからこそ、結果が早く知りたくなるものです。

合否連絡の時期を質問する適切なタイミング

では、面接の場で、選考結果の連絡時期について質問しても良いのでしょうか。結論から言うと、質問すること自体はマナー違反ではありません。ただし、その「タイミング」が非常に重要です。

最も適切なタイミングは、面接の最後にある「何か質問はありますか？」という、応募者からの質問（いわゆる「逆質問」）の時間です。面接の中盤や、面接官からの質問に答えている途中で遮るように尋ねるのは、話の流れを無視した行為としてマイナスの印象を与えかねません。逆質問の最後に、「最後に、手続き的なことを一点お伺いしてもよろしいでしょうか」といった形で切り出すのがスマートです。

質問する際のスマートな聞き方

質問の仕方も重要です。あくまで「いつ頃に連絡をいただけるか」というスケジュール（目安）を確認するための質問であることを明確にしましょう。

例えば、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。最後に一点だけ確認させていただきたいのですが、選考結果につきましては、いつ頃ご連絡いただけますでしょうか」といった形で、丁寧な言葉遣いで尋ねるのが適切です。

面接の場で避けるべき質問（合否そのもの）

面接の場で絶対に避けるべきなのは、合否そのものや、ご自身の評価について尋ねることです。「面接の手応えはいかがでしたでしょうか？」や「採用の可能性はありますでしょうか？」といった質問は、面接官を困らせてしまいますし、TPOをわきまえない、あるいは性急な人物であるという印象を与えてしまう可能性があります。合否連絡の「時期」の確認に留めるのが、社会人としてのマナーです。

連絡が来ない場合の不安と対応

面接官から「〇日以内に連絡します」と目安を伝えられたにも関わらず、その時期を過ぎても連絡がない場合、応募者としては非常に不安になるものです。直接応募の場合は、ご自身で「催促」の連絡を入れる必要があり、これが精神的な負担となることも少なくありません。

転職エージェントが連絡を代行するメリット

このような面接後のコミュニケーションに関する不安や手間を大幅に軽減できるのが、転職エージェントを利用する大きなメリットの一つです。転職エージェントを活用する場合、面接日程の調整はもちろん、面接後の合否連絡のスケジュール確認や、万が一連絡が遅れた場合の応募先企業（病院・薬局）への確認・催促も、すべて担当のコンサルタントが代行します。

応募者であるあなたは、面接で「いつ頃ご連絡いただけますか」と自ら質問する必要がなくなり、面接本番ではご自身の経験やスキル、熱意を伝えることに集中できます。面接後のデリケートなやり取りをプロに任せられる安心感は、特に働きながら転職活動を行う多忙な薬剤師の方にとって、大きな支えとなるはずです。こうした面接前後のきめ細やかなサポートを受けるためにも、ぜひ一度、転職エージェントへの登録をご検討ください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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