面接の受付、「電話」連絡は必要？何分前にすべきかマナーを解説

薬剤師の転職活動において、面接当日は最も緊張する瞬間の一つです。無事に面接会場の建物に到着した後、「受付にはどう声をかければいいのか」「もしかして、到着したら担当者に電話連絡が必要なのだろうか」と、細かな振る舞いに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

また、もし「電話」で連絡する場合、あるいは受付で直接声をかける場合、一体「何分前」に行うのが適切なのでしょうか。

この記事では、面接当日の「受付」での正しいマナー、特に電話連絡の必要性や、適切な「何分前」の行動について、詳しく解説いたします。

面接当日の受付、「電話」連絡は原則不要です

まず、多くの方が悩まれる「到着したら電話連絡をすべきか」という点ですが、結論から申し上げますと、ほとんどの場合、応募者様から能動的に「電話」で到着連絡を入れる必要はありません。

面接会場が調剤薬局、クリニック、病院であれ、企業の本社ビルであれ、基本的なマナーは**「受付に直接訪問し、対面で声をかける」**ことです。

特に、薬剤師の皆様が訪問する薬局や病院の受付は、日常的に患者様の対応に追われています。そのような多忙な状況で、不要不急の電話をかけることは、かえって業務の妨げとなり、「配慮に欠ける」という印象を与えてしまう可能性さえあります。

例外：「電話」連絡が必要なケース

ただし、以下のような例外的なケースでは、電話での連絡が求められます。

• 面接の案内メールに、その旨が明記されている場合「ご来社されましたら、担当の○○（090-XXXX-XXXX）までお電話ください」といった具体的な指示がある場合は、その指示に従います。
• ビルの受付に内線電話が設置されている場合大手企業の本社ビルや、複数のテナントが入るオフィスビルの場合、総合受付で入館手続き後、担当部署を内線電話で呼び出すよう案内されることがあります。

受付への訪問・電話は「何分前」がベストか

では、受付に直接声をかける場合でも、指示があって電話連絡をする場合でも、その行動は「何分前」に行うのが最も適切なのでしょうか。

これは「早すぎず、遅刻せず」が鉄則となりますが、私たちは**「約束の時間の5分前」**を強く推奨しています。

なぜ「早すぎる」のは失礼にあたるのか

面接への熱意を示そうと、約束の15分も20分も前に受付を訪ねてしまうのは、実はマナー違反と受け取られる可能性があります。

皆様の面接を担当する方（薬局長、薬剤部長、院長先生など）は、面接の直前まで調剤業務や患者様対応、会議など、日々の多忙な業務を行っています。予定より大幅に早く訪問すると、まだ皆様をお迎えする準備が整っておらず、相手の業務を妨げてしまうことになるのです。

なぜ「5分前」が最適なのか

余裕を持って「10分前」には会場の建物に到着し、身だしなみを整え、心を落ち着けます。そして、約束の「5分前」になったら、受付に声をかけます。

この「5分前」というタイミングは、面接官側も皆様を迎える準備が整っており、かつ、業務への支障を最小限にできる、最も配慮の行き届いた時間です。「時間厳守」の姿勢と、「相手への配慮」の両方を示すことができる、ベストなタイミングと言えるでしょう。

（補足）遅刻しそうな場合の「電話連絡」は何分前？

考えたくないことですが、万が一、交通機関の遅延などで遅刻しそうになった場合は、どうでしょうか。

この場合の正解は、「何分前」ではなく、「遅刻が判明した、その時点」で即座に電話連絡を入れる、です。

1分でも1秒でも早く状況を報告し、謝罪した上で到着見込み時刻を伝え、面接の継続が可能か指示を仰ぐ。これが、薬剤師として、社会人としての最低限の誠意ある対応です。

細かなマナーの不安、転職エージェントが解消します

「このビルの受付は、内線電話が必要だろうか」

「万が一、遅刻しそうになったら、どこに電話すればいいのか」

こうした当日の細かなマナーや緊急時の連絡先は、ご自身で応募先に直接確認しにくいことも多いものです。

私たち転職エージェントは、応募先の社風やビルの構造（「こちらのビルは、内線電話での連絡が必要です」など）を事前に把握しているケースも少なくありません。また、万が一の遅刻連絡も、皆様に代わってエージェントが応募先へ速やか、かつ適切に連絡・調整を行いますので、皆様の心理的負担は大きく軽減されます。

面接本番での受け答えに集中するためにも、こうした当日の細かな不安の解消は、ぜひ私達のような転職のプロフェッショナルにお任せください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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