薬剤師の転職、一次面接通過後の対応と「お礼」のマナー
薬剤師の皆様が転職活動を進められる中で、第一関門である「一次面接」を無事に「通過」されたとのご連絡は、大変喜ばしいものでございます。しかし、採用選考はまだ最終段階を迎えておりません。この「一次通過」の連絡をいただいた際に、どのように対応し、感謝(お礼)の意を伝えるべきか、そのマナーが皆様の印象を左右することもございます。ここでは、一次面接通過後の適切な対応について解説いたします。
一次面接通過の連絡への返信と「お礼」
多くの場合、一次面接の合否や、次の選考(二次面接・最終面接)へのご案内は、Eメールなどで届きます。この連絡をいただいたら、まずは可能な限り迅速に返信することが社会人としての基本的なマナーでございます。その返信こそが、「お礼」を伝える絶好の機会となります。
感謝と次への意欲を伝える言葉
応募先から「一次通過」の連絡をいただいた際の返信メールには、まず、選考結果をご連絡いただいたことへの「お礼」を記します。例えば、「この度は、一次面接通過のご連絡をいただき、誠にありがとうございます」といった言葉が基本となります。その上で、次の選考の機会をいただいたことへの感謝を重ねて伝えます。「引き続き、二次(最終)面接の貴重な機会を賜りますこと、重ねてお礼申し上げます」といった形で、感謝と次への意欲を明確に示すことが肝要です。
次の面接日程の確認と締めくくり
ご案内の中に、次の面接の候補日程が示されている場合は、ご自身の都合を速やかに確認し、希望の日時を返信いたします。提示された日程で問題ない場合も、「ご提示いただきました日程にて、お伺いさせていただきます」と、承諾の意を明確に伝えます。最後に、「当日はどうぞよろしくお願いいたします」といった挨拶で締めくくります。この一連の丁寧なやり取りが、皆様の真摯な姿勢を応募先に印象付けます。
一次通過で気を緩めない重要性
一次面接を「通過」したということは、皆様の薬剤師としての基本的なご経験や、お人柄が評価された証左でございます。しかし、二次面接や最終面接は、多くの場合、部門の責任者や役員、社長といった方々が面接官となり、より深く、皆様の価値観や長期的なキャリアプラン、そして組織文化との適合性(マッチング)が厳しく見極められます。一次通過はあくまで通過点であり、ここからが本番であるという意識を持ち、気を引き締め直すことが重要でございます。
転職エージェントを介した場合の対応
転職エージェントを通じて応募されている場合、一次面接「通過」のご連絡は、応募先からではなく、担当のコンサルタントから届きます。この場合、皆様が応募先に直接「お礼」の連絡をする必要はございません。まずは、連絡をくれた担当コンサルタントに感謝を伝え、次の面接への意欲を共有してください。応募先への「お礼」の伝達や、煩雑な日程調整は、全てエージェントが皆様に代わって円滑に行います。それ以上に、転職エージェントは、次の最終面接で問われるであろう質問の傾向や、面接官の特性といった、個人では得難い情報を提供し、皆様の準備を万全にサポートいたします。







