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新薬開発における薬剤師の「役割」:その専門性とキャリアパス

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薬剤師の皆様がご自身のキャリアプランを考える際、その活躍の場は調剤薬局や病院での臨床業務だけに限られるものではありません。皆様が薬学部で培った高度な専門知識と科学的思考は、「新薬の開発」(創薬、研究開発)という分野においても、人々の健康や医療の未来に貢献するための、非常に重要な「役割」を担っています。

臨床現場での薬剤師業務が、既に生み出された医薬品を「適正に使用する」ことを通じて患者様を守る「役割」であるのに対し、製薬会社などでの「新薬開発」は、まだ世にない新しい医薬品を「創出する」という、大きな意義を持つ仕事です。この記事では、新薬開発における薬剤師の具体的な「役割」について、そのプロセスごとに解説します。

「新薬開発」のプロセスと薬剤師の関わり

新薬の開発は、一つの医薬品が患者様の元に届くまで、10年以上の歳月と莫大な費用がかかる、長く複雑なプロセスです。このプロセスは、大きく分けて「基礎研究」、「非臨床試験」、「臨床開発(治験)」、そして「承認申請・製造販売後調査」といった段階に分かれますが、薬剤師の専門性はそのあらゆる場面で重要な「役割」を果たします。

基礎研究・製剤研究における薬剤師の「役割」

「薬を創る」初期段階においても、薬剤師の知識は不可欠です。

基礎研究(創薬研究)部門では、新しい医薬品の「種」となる化合物の探索や合成、その薬理作用の評価などが行われます。薬学部で学んだ化学や薬理学の知識が活かされます。

また、薬剤師の専門性が特に活きる分野の一つに「製剤研究(製剤開発)」があります。見出された有効成分(原薬)を、患者様が安全かつ効果的に使用できる形(錠剤、カプセル剤、注射剤など)にするための処方設計を行う仕事です。どのようにすれば成分が安定し、体内で効率よく吸収され、適切な時間作用するかを設計する、まさに薬学部で学んだ製剤学や薬物動態学の知識がダイレクトに活かされる「役割」です。

臨床開発における薬剤師の「役割」

「薬を育てる」段階、すなわち「臨床開発」は、薬剤師の資格や臨床的な視点が非常に高く評価される分野です。

特に「臨床開発モニター(CRA)」は、新薬の「臨床試験(治験)」をサポートする中心的な「役割」を担います。治験を実施する医療機関(病院)を訪問し、医師や看護師、院内CRC(治験コーディネーター)と連携しながら、治験が法律や計画書(プロトコル)に基づいて正しく行われているかを監視・管理します。医療機関との円滑なコミュニケーションや、医学・薬学知識が求められるため、薬剤師としての専門性が活かされます。

薬事・安全性部門における薬剤師の「役割」

「薬を届け、守る」段階でも、薬剤師の「役割」は重大です。

「薬事申請」部門は、新薬の承認を得るために、基礎研究から臨床試験までに得られた膨大なデータをまとめ、行政(PMDA:医薬品医療機器総合機構)に提出する資料を作成・管理します。薬機法をはじめとする関連法規への深い理解が必須であり、薬剤師の法的知識が求められます。

また、「ファーマコビジランス(PV)」部門は、市販後の医薬品の安全性情報を収集・評価する「役割」を担います。国内外から集まる副作用情報などを、薬学的な知見から専門的に評価・分析し、必要な安全対策を講じる、医療安全の根幹に関わる仕事です。

臨床経験から「新薬開発」への転職

「調剤薬局や病院での臨床経験しかない」という薬剤師の方でも、その経験を活かせる「役割」が、新薬開発の分野には存在します。

確かに、基礎研究や製剤研究は、大学院での研究経験(修士・博士)が重視される傾向にあります。しかし、前述の「CRA」や「PV」、あるいは「薬事」といった職種は、薬剤師としての臨床的な視点や医薬品知識、法律への理解が強みとなり、調剤経験からでも挑戦できる可能性のあるキャリアパスです。

ご自身の「役割」を見つけるための転職エージェント

「新薬開発」関連の求人は、その専門性の高さから、調剤薬局などに比べて求人数自体が限定的です。また、企業の将来の戦略に関わる重要なポジションも多いため、一般の求人サイトには掲載されず、「非公開求人」として扱われることが非常に多くあります。

個人でこうした質の高い求人情報にアクセスし、ご自身の経験がどの「役割」にマッチするかを判断することは容易ではありません。

薬剤師専門の転職エージェントは、こうした一般には公開されていない企業(製薬、化学メーカーなど)の「非公開求人」を多数保有している場合があります。また、各企業がどのような人材(スキル、経験、学位)を求めているかという詳細な背景や、職場の雰囲気、キャリアパスといった内部事情も把握しております。

「調剤経験から新薬開発に挑戦したい」「自分の研究経験を活かしたい」といった、個別の具体的なご相談にも対応が可能です。薬剤師としての新たな可能性を広げ、専門性を活かしたキャリアを築くための一歩として、まずは転職エージェントに登録し、専門家の視点からアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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