2025.11.09

薬剤師の皆様へ、国立がん研究センター中央病院への転職で知っておきたいこと

kusuri0530

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

国立がん研究センター中央病院は、東京都中央区築地に位置し、「がん克服をもって人類の福祉に貢献する」という基本理念のもと、がんの専門医療を提供する国内トップクラスの病院です。特定機能病院、がん診療連携拠点病院として、最新鋭の設備と高度な専門性を持つチーム医療が展開されています。薬剤師として、がん薬物療法の最前線で深い専門知識と経験を積みたい方にとって、非常に魅力的な転職先の一つと言えるでしょう。

Contents

国立がん研究センター中央病院における薬剤師の役割と専門性
- 高度ながん薬物療法とチーム医療への貢献
転職を有利に進めるための病院の魅力と条件
- 安定した待遇と充実した教育体制
転職エージェントを利用するメリット
まとめ

国立がん研究センター中央病院における薬剤師の役割と専門性

同院は、がん治療に特化した大規模な病床を有し、外科治療、化学療法、放射線治療、緩和ケアなどを統合的に行っています。薬剤部は、日本のがん医療の発展において中心的な役割を担う薬剤師を育成することを目標としており、高度な業務に取り組んでいます。

高度ながん薬物療法とチーム医療への貢献

薬剤師の主な業務は、調剤業務、注射薬の調製、薬剤管理指導（病棟業務）、そして医薬品情報（ＤＩ）業務です。特に、以下のような分野で薬剤師の専門知識が求められます。

がん化学療法の厳格な管理：全ての患者さんを対象に抗がん剤の調製を行っており、専用の無菌室内に安全キャビネットを設置し、薬剤のバーコード認証と秤量による重量監査システム（混注監査システム）を導入するなど、安全性を徹底しています。
専門性の高い病棟業務：全病棟に薬剤師を配置し、各種のがん領域における専門性の高い薬剤師が中心となり、処方支援、服薬指導、その他薬学的管理など、種々の薬剤業務を展開しています。
薬剤師外来の実施：飲み薬の抗がん薬での治療を受けている患者さんを対象に薬剤師外来を実施し、薬を飲むスケジュール管理や副作用に対するマネージメント支援を行っています。
研究開発への貢献：新しい医療の研究開発と普及にも貢献するため、臨床研究や、薬剤師レジデント制度を通じて病院薬剤業務だけでなく、臨床研究にも携わる機会があります。

転職を有利に進めるための病院の魅力と条件

国立がん研究センター中央病院は、国立研究開発法人として安定した基盤を持ち、専門性を追求するための手厚いサポート体制が整っています。

安定した待遇と充実した教育体制

安定した給与体系：任期付き常勤職員や薬剤師レジデントとして採用されることが多く、給与は当センター職員給与規程により、学歴や職歴を考慮して決定されます。
賞与と各種手当：年2回の賞与（月給1ヶ月分/年間など、規程による）や、住居手当（最大28,000円/月）、通勤手当などが支給されます。
勤務時間：勤務時間は週38時間45分（平日：8時30分から17時15分）が基本です。
教育・研修制度：薬剤師レジデント制度（修業年限3年）を設け、がん専門薬剤師やがん専門修練薬剤師の育成に力を入れています。研修終了後、本人の意思や実績次第で正職員への登用実績もあります。
宿舎：単身者用の宿舎（有料）を空き状況により利用可能です。

転職エージェントを利用するメリット

国立がん研究センター中央病院のような高度専門医療を担う国内トップクラスの病院への転職は、選考が厳しく、多くの情報が錯綜するため、転職エージェントの利用が成功への鍵となります。

非公開求人の入手：競争率の高い基幹病院の求人は、一般には公開されない非公開求人としてエージェントが保有している場合があります。
選考対策のサポート：選考方法には適性検査、小論文、面接試験が含まれます。エージェントを通じて具体的な試験対策や、応募書類作成のアドバイスを受けることで、採用の可能性を高めることができます。
雇用形態の詳細確認：任期付き常勤やレジデントという雇用形態の詳細な条件、そして正職員登用の実績やプロセスについて、専門的な立場で病院側と調整・確認のサポートをしてもらえます。