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臨床開発モニター(CRA)と治験コーディネーター(CRC)の「違い」とは?薬剤師のキャリアパス

kusuri0530
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薬剤師の皆様がご自身のキャリアプランを考える際、その活躍の場は調剤薬局や病院での臨床業務だけに限られるものではありません。皆様が薬学部で培った高度な専門知識と臨床的な視点は、「臨床開発(治験)」という分野においても、人々の健康や医療の未来に貢献するための、非常に重要な役割を担っています。

その中でも、臨床開発の現場で活躍する代表的な職種として、「臨床開発モニター(CRA)」と「治験コーディネーター(CRC)」がございます。この二つの職種は、治験に関わるという点では共通していますが、その「立ち位置」や「仕事内容」は全く異なります。

薬剤師からのキャリアチェンジを考える上で、この「違い」を正確に理解することは、ご自身の適性や希望に合ったキャリアを選択するために非常に重要です。この記事では、「CRA」と「CRC」の具体的な「違い」について、薬剤師の視点から詳しく解説します。

最も大きな「違い」:所属と「立ち位置」

CRAとCRCの最も本質的な「違い」は、その「所属」と「治験における立ち位置」にあります。

CRA(臨床開発モニター)は、製薬会社やCRO(開発業務受託機関)といった、「治験を依頼する側(スポンサー側)」に所属します。その役割は、治験が法律(GCP)や計画書(プロトコル)に基づいて、医療機関で正しく行われているかを「監視・管理(モニタリング)」することです。

一方、CRC(治験コーディネーター)は、治験を実施する医療機関(病院・クリニック)側、あるいはSMO(治験施設支援機関)に所属します。その役割は、医療機関の内部で、医師や看護師、そして患者様(被験者)を「支援・調整(コーディネート)」し、治験がスムーズに進むようサポートすることです。

臨床開発モニター(CRA)の具体的な仕事内容

CRAの仕事は、治験を「外側から管理」することです。治験を実施する医療機関を定期的に訪問し、医師やCRCと面談します。

主な業務は、治験で得られたデータ(例:電子カルテや検査結果)が、症例報告書(CRF)に正確に転記・入力されているかを厳密に確認(SDV:Source Data Verification)することです。また、治験が計画書通りに進んでいるか、被験者の安全は守られているか、法律(GCP)は遵守されているかを多角的にチェックし、問題があれば医療機関側(医師やCRC)に改善を促します。

医療機関への訪問(出張)が多く、訪問時以外はオフィスでの報告書作成やデータ確認といったデスクワークが中心となります。主な対人業務の相手は、医師やCRCといった「医療従事者」です。

治験コーディネーター(CRC)の具体的な仕事内容

CRCの仕事は、治験を「内側から支える」ことです。主な勤務場所は、所属する医療機関(病院・クリニック)内となります。

CRCの最も重要な役割の一つが、治験に参加される患者様(被験者)への対応です。治験が始まる前には、医師と協力して、患者様に治験の内容を分かりやすく説明し、同意取得(インフォームド・コンセント)を補助します。

治験が始まると、患者様の来院スケジュール管理、検査の補助、残薬の確認、そして患者様からの相談対応(不安の傾聴など)まで、治験参加中の患者様を最も身近でサポートします。また、院内の医師、看護師、薬剤部など他部門との連携・調整役、そしてCRAの訪問対応も、CRCの重要な仕事内容です。

薬剤師の経験が活きる「違い」

薬剤師から転職する場合、ご自身の経験や志向性によって、どちらの職種がより適しているかが異なります。

CRAには、医薬品の薬理作用や副作用に関する深い知識、処方監査で培った「監査能力」や「論理的思考力」が強く活かされます。「医薬品開発のプロセス全体を、管理する立場で動かしたい」という志向性の方に向いていると言えます。

一方、CRCには、調剤薬局や病院薬剤師として培った「患者様対応スキル」や「服薬指導」の経験がダイレクトに活かされます。「臨床現場の最前線で、患者様の治療参加を直接サポートしたい」という志向性の方に、非常にやりがいのある職種です。

「違い」を理解し、最適なキャリアを選ぶために

CRAとCRCは、新薬開発に貢献するという点では共通していますが、その「仕事内容」や「働き方」、「求められるスキル」には大きな「違い」があります。

「薬剤師」としての臨床経験は、どちらの職種においても「未経験」からの転職を可能にする強力な武器となります。

転職エージェントを活用する利点

しかし、「CRA」と「CRC」、どちらの求人がご自身のキャリアプランに合っているのか、また、未経験者を受け入れる研修体制が整っている企業(CROやSMO)はどこなのか、といった内部事情を個人で判断することは容易ではありません。

特に、これらの専門職の求人は、一般の求人サイトには掲載されず、「非公開求人」として扱われることが非常に多くあります。

薬剤師専門の転職エージェントは、こうした一般には公開されていない「非公開求人」を多数保有している場合があります。また、各企業がどのような人材を求めているかという詳細な背景や、職場の雰囲気、研修制度の実態、キャリアパスといった内部事情も把握しております。

「CRAとCRCの『違い』をもっと具体的に知りたい」「調剤経験しかないが、どちらの職種に挑戦できるか」といった、個別の具体的なご相談にも対応が可能です。薬剤師としての新たな可能性を広げ、専門性を活かしたキャリアを築くための一歩として、まずは転職エージェントに登録し、専門家の視点からアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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