「第二新卒」薬剤師の転職。「給与交渉」は可能?その進め方
第二新卒として転職を考える薬剤師の皆様へ
新卒で薬剤師として働き始めて数年が経過した「第二新卒」の皆様。日々の業務にも一通り慣れ、少し視野が広がってきた今、ご自身の将来のキャリアについて考え始めている方も多いのではないでしょうか。その中で、より良い条件や評価を求めて転職を考えた際、「給与交渉」は可能なのだろうか、と疑問に思うかもしれません。
第二新卒でも「給与交渉」はできる?
結論から言えば、「第二新卒」であっても、「給与交渉」を行うこと自体は可能です。薬剤師は専門職であり、たとえ社会人経験がまだ浅くても、国家資格を持ち、一定期間の実務経験を積んできたことは事実です。企業側(病院・薬局側)も、新卒とは異なる「中途採用」の一環として、これまでの経験や今後のポテンシャルを評価し、給与条件を決定します。そのため、提示された条件について、ご自身の考えを伝え、協議する余地は十分にあります。
「第二新卒」ならではの給与交渉における注意点
ただし、「第二新卒」の「給与交渉」には、経験豊富な薬剤師の転職とは異なる、いくつかの注意点があります。まず、薬剤師としての実務経験年数がまだ短いという現実は、交渉において考慮される要素となります。大幅な給与アップを期待するのは、一般的には難しいかもしれません。また、ご自身のスキルや経験が、現在の転職市場においてどれくらいの価値があるのか(市場価値)を、客観的に把握することが、経験豊富な薬剤師以上に難しいという側面もあります。
交渉でアピールすべきは「ポテンシャル」と「意欲」
「第二新卒」の給与交渉においては、これまでの「実績」を強調するよりも、むしろ今後の「ポテンシャル」や「学習意欲」、「貢献意欲」をアピールすることが効果的な場合があります。「これまでの〇〇という経験を活かし、さらに貴社(貴院)で〇〇を学び、一日も早く戦力として貢献したい」といった形で、ご自身の成長意欲と将来性を伝えることが、採用担当者の期待感を高め、給与条件への配慮につながる可能性もあります。
交渉のタイミングと言い方の基本
給与交渉を切り出すタイミングは、経験年数に関わらず、一般的に「内定通知を受けた後、入社承諾をする前」が最も適切とされています。このタイミングであれば、具体的な条件のすり合わせとして、落ち着いて話し合いに入ることができます。そして、交渉の場では、一方的に希望額を「要求」するのではなく、あくまで「相談」するという謙虚な姿勢が重要です。「なぜ、その希望額が妥当だと考えるのか」という根拠(もしあれば市場価値、なければ今後の貢献への期待など)を示しつつ、「ご検討いただけますでしょうか」と相手に判断を委ねる形で伝えるのが賢明です。
個人で交渉する難しさと心理的ハードル
とはいえ、「第二新卒」という立場で、ご自身の市場価値を客観的に判断し、適切なタイミングと言い方でデリケートな「給与交渉」を「自分で」行うことは、非常に難易度が高く、大きな心理的負担を伴います。「そもそも交渉なんてして良いのだろうか」「どの程度の金額なら失礼にあたらないのか」「交渉が決裂したらどうしよう」。こうした不安は尽きません。
転職エージェントが「第二新卒」の給与交渉をサポート
こうした「第二新卒」特有の「給与交渉」の難しさや不安を解消するために、転職エージェントを活用するという選択肢があります。薬剤師専門の転職エージェントは、業界の給与相場や、「第二新卒」薬剤師の採用動向、各企業・病院の給与水準に関する豊富な情報とノウハウを持っています。ご自身のこれまでの経験やスキル、そしてポテンシャルを客観的に評価し、適正な市場価値をお伝えすることができます。
交渉のプロに任せる安心感
さらに、ご自身では直接言い出しにくい「給与交渉」を代行し、皆様の価値が最大限に評価されるよう、客観的な根拠に基づき、専門的な知識と経験を持ってサポートします。「第二新卒」というポテンシャルを最大限に活かす交渉戦略を、一緒に考えさせていただきます。納得のいく条件で新たなキャリアをスタートさせるために、まずは一度、キャリアの専門家にご相談ください。