薬剤師の転職面接:好印象を与える「来社」の基本マナー
面接は「来社」の瞬間から始まっている
薬剤師の転職活動において、面接はご自身の経験やスキルを伝える場であると同時に、社会人としての基本的なマナーや人柄を厳しく評価される場でもあります。特に薬剤師は、日々、患者様やそのご家族、医師や看護師といった多くの人と接し、「信頼感」や「安心感」を与えることが求められる職業です。そのため、応募先の会社(薬局、病院、企業)に「来社(訪問)」した瞬間から、その人の立ち居振る舞いのすべてが、薬剤師としての適性を判断する材料として注目されています。
来社時のマナー①:到着時間と建物に入る前の準備
会社訪問のマナーは、訪問先に到着する時間から始まっています。約束の時間の10分前から5分前には受付に到着するのが、社会人としての理想的な時間管理です。熱意があるあまり、30分以上前に到着するのは、かえって先方の準備の妨げとなるため避けましょう。冬場などでコートを着用している場合は、建物に入る前に脱ぎ、きれいに畳んで腕にかけてから受付に向かいます。
来社時のマナー②:受付での正しい挨拶と取り次ぎ
受付での振る舞いは、その人の第一印象を大きく左右します。受付では、「〇〇と申します。本日〇時より、薬剤師の面接のお約束をいただいております」と、ご自身の氏名、訪問目的(面接)、約束時間を明るくはっきりとした声で伝えましょう。薬剤師は患者様と接する職業柄、受付での丁寧な対応や明るい表情も、コミュニケーション能力の一環として重視されます。
来社時のマナー③:控室(待合室)での過ごし方
受付を済ませ、控室(待合室)に案内された場合、その待機時間もすでにご自身の態度が見られていると意識することが大切です。案内された席(一般的には出入り口に近い下座)に、背筋を伸ばして正しい姿勢で座りましょう。この時、スマートフォンを操作したり、足を組んだりするのはマナー違反です。持参したカバンは椅子の横の床に置き、畳んだコートはそのカバンの上に置くとスマートです。
来社時のマナー④:建物を出るまで気を抜かない
面接室への入室、面接中の受け答え、退室時の挨拶といった一連のマナーも、もちろん重要です。そして、面接が無事に終了し、面接室を退室した後も、すぐに気を抜いてはいけません。訪問先の会社(薬局・病院・企業)の建物を出るまでは、まだ面接が続いていると考えましょう。廊下やエレベーターで、先ほどの面接官や他の社員の方とすれ違う可能性もあります。最後まで丁寧な振る舞いを心がけることが、ご自身の評価を守ることにつながります。
面接(来社)マナーに不安がある場合は
このように、「来社」のマナーには、受付から退室に至るまでの一連の流れの中で、守るべき細かなマナーが数多く存在します。久しぶりの転職活動で、ご自身の立ち居振る舞いが正しいか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような時は、転職の専門家である転職エージェントにご相談いただくのも一つの有効な手段です。転職エージェントでは、求人の紹介だけでなく、模擬面接などを通じて、こうした会社訪問時の一連のマナーを客観的にチェックし、的確なアドバイスを受けることが可能です。万全の準備で自信を持って面接に臨むために、ぜひ一度ご登録をご検討ください。







