薬剤師の転職面接：上着（コート・ジャケット）の正しいマナー

面接における身だしなみと上着の重要性

薬剤師の転職面接は、ご自身の専門性や経験を伝える場であると同時に、患者様や同僚と接する職業としてふさわしい信頼感や清潔感、社会人としてのマナーが評価される場でもあります。スーツの着こなしはもちろんですが、特に冬場のコートやスーツの上着（ジャケット）といった「上着」の扱いは、その人のビジネスマナーが表れやすいポイントとして、面接官に注目されています。

コートを脱ぐタイミングと場所

面接会場となる企業や病院、薬局の建物に到着したら、コートやマフラー、手袋などの防寒着は、必ず建物に入る前に脱ぐのが社会人としての基本的なマナーです。玄関先やエントランスで、雪や雨、埃などを軽く払い落とし、きれいに畳んで腕にかけます。この時、コートは裏返しになるように畳むと、外側の汚れが他の場所につくのを防ぐ配慮として、より丁寧な印象を与えられます。

面接室でのコートの扱い方

受付を済ませ、待合室や面接室に案内された際、脱いだコートの置き場所にも注意が必要です。椅子に座る際は、腕にかけていたコートをさらにコンパクトに畳み、ご自身のカバンの上に置くのが一般的です。もしカバンが小さい場合は、カバンと一緒に椅子の横（足元）に置きます。この時、間違っても椅子の背もたれにかけたり、隣の空いている椅子を荷物置きとして使ったりしないようにしましょう。

スーツの上着（ジャケット）は着用したまま

面接における「上着」には、コート類のほかにスーツのジャケットも含まれます。スーツのジャケットは、身だしなみの一部であり、面接中は着用したまま臨むのが原則です。面接官から「どうぞ上着をお脱ぎください」と明確に促されない限りは、勝手に脱ぐのはマナー違反とみなされる可能性があります。夏場などで暑い場合でも、我慢して着用し続けるのが基本です。

ジャケットのボタンに関するマナー

スーツのジャケットを着用する際は、ボタンの留め方にもマナーがあります。立っている時は、一番下のボタンは外したまま、それ以外のボタン（2つボタンなら上1つ、3つボタンなら真ん中、あるいは上2つ）を留めます。そして、面接室で着席を促され、椅子に座るタイミングで、ジャケットのボタンをすべて外します。こうすることで、座った時にジャケットが型崩れするのを防ぎ、スマートな印象を保つことができます。

退室時にコートを着るタイミング

面接が終了し、退室する際も注意が必要です。面接室を出た後も、すぐにコートを羽織ってはいけません。受付を済ませ、完全に建物の外に出るまでは、コートは腕にかけたまま、あるいは手に持ったままでいるのが正しいマナーです。面接官や企業のスタッフがどこで見ているかわかりません。最後まで気を抜かず、丁寧な立ち居振る舞いを心がけましょう。

面接マナーに不安がある時は

このように、上着の扱い一つをとっても、ビジネスマナーには細かな決まり事が多く存在します。面接という緊張する場面では、普段はできていることでも忘れてしまいがちです。もし、こうした面接時の服装や持ち物、入退室のマナーについて少しでも不安を感じるようであれば、転職の専門家である転職エージェントにご相談いただくのも一つの方法です。薬剤師の転職に精通したエージェントであれば、業界の傾向に合わせた適切なアドバイスが可能です。模擬面接などを通じて、ご自身の立ち居振る舞いを客観的に確認することもできますので、ぜひ一度ご登録をご検討ください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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