2025.10.09

面接の手応え「80点」、これって合格？薬剤師が知るべき自己評価との向き合い方

kusuri0530

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Contents

面接後に感じる、安堵と一抹の不安
結論：「80点」の手応えは、素晴らしい成果です
しかし、「自己評価」と「他者評価」は必ずしも一致しない
残りの「20点」を次に活かす、前向きな振り返り
薬剤師として求められる「80点以上」の安定感
面接の「答え合わせ」は、プロの視点で
まとめ

面接後に感じる、安堵と一抹の不安

転職面接が終わり、会場を後にする。大きな失敗もなく、準備してきたことの8割方は話せた。面接官の反応も悪くなかったように思う。ご自身の手応えとしては、まずまずの「自己採点80点」。そんな安堵の気持ちと同時に、「でも、完璧ではなかった」「あの質問には、もっと上手く答えられたはずだ」「残りの20点分のマイナスが、合否に響くのではないか」という、一抹の不安が心をよぎる。その複雑な心境は、真剣に面接に臨んだからこそ生まれるものです。

結論：「80点」の手応えは、素晴らしい成果です

まず、あなたにお伝えしたいのは、面接で「80点」の手応えを感じられたこと自体が、素晴らしい成果であるということです。多くの応募者が、面接という極度の緊張状態の中で、本来の力の半分も出せずに「ボロボロだった」と落ち込む中、準備したことの8割も伝えられたと感じられるのは、あなたが入念な準備を重ね、そして本番で健闘したことの何よりの証拠です。その手応えには、まず自信を持って良いのです。

しかし、「自己評価」と「他者評価」は必ずしも一致しない

ご自身の健闘を誇りに思う一方で、冷静に心に留めておくべき事実もあります。それは、あなたの「自己評価」と、面接官が下す「他者評価」は、必ずしも一致しないということです。例えば、あなたがマイナスポイントだと感じている「緊張して少し言葉に詰まってしまった」点を、面接官は「誠実な人柄の表れだ」と、プラスに評価しているかもしれません。また、採用は、他の候補者との比較で決まる「相対評価」です。あなたが80点でも、他に90点の候補者がいれば、結果は厳しいものになるでしょう。したがって、80点という手応えは大きな自信にしつつも、それだけで合格を確信するのは早計なのです。

残りの「20点」を次に活かす、前向きな振り返り

結果を待つ間、ただ不安な気持ちで過ごすのではなく、今回の面接を次への貴重な糧としましょう。「完璧ではなかった」と感じる、残り20点分のマイナスポイントを、具体的に書き出してみてください。「あの質問への回答が、少し浅かったかもしれない」「逆質問を、もう一つ準備しておけばよかった」。そうして見えてきた課題に対して、「次はこうしよう」という具体的な改善策を考える。この前向きな振り返りのプロセスこそが、あなたを薬剤師として、そして一人のビジネスパーソンとして、さらに成長させてくれるのです。

薬剤師として求められる「80点以上」の安定感

薬剤師の仕事は、常に100点満点の完璧な対応が求められる一方で、人間である以上、常に100点を出し続けるのは困難です。本当にプロフェッショナルな薬剤師とは、どんなに忙しい状況でも、常に80点以上の、安定した質の高いパフォーマンスを維持し続けられる人物ではないでしょうか。面接で80点の手応えを感じられたあなたは、まさにこの薬剤師として不可欠な「安定感」を備えている人材である、とアピールすることもできるのです。

面接の「答え合わせ」は、プロの視点で

「80点だと思ったけれど、面接官は本当にそう評価してくれただろうか」「あの20点のマイナス点は、どう改善すれば次につながるのだろうか」。こうした面接の「答え合わせ」は、ご自身一人では決してできません。薬剤師専門の転職エージェントは、あなたの客観的な相談相手となります。面接後のあなたの報告を聞き、「その内容であれば、十分にあなたの魅力は伝わっていますよ」と客観的に評価し、あなたの不安を自信に変えてくれます。また、エージェント経由の応募であれば、企業側から「〇〇様の△△の経験に関するお話が、特に高く評価されていました」といった、具体的なフィードバックをもらえることもあります。

まとめ

面接で「80点」の手応えを感じられたことは、あなたが十分に健闘した、誇るべき成果です。その手応えに自信を持ちつつも、決して過信せず、足りなかったと感じる20点の課題と真摯に向き合い、次に活かそうとする謙虚な姿勢が、あなたをさらなる高みへと導きます。一人で一喜一憂するのではなく、プロの客観的な視点も取り入れながら、一歩ずつ着実に、転職の成功へと近づいていきましょう。

薬剤師の転職活動や面接対策におすすめ