面接での大学の呼び方は?薬剤師が知っておくべき正しい言葉遣い
言葉遣いに表れる社会人としての品格
転職面接の場では、あなたの職務経歴や専門スキルと並行して、その話し方や言葉遣いも注意深く見られています。一つひとつの言葉の選び方に、あなたの社会人としての常識や、相手への敬意を払う姿勢が表れるからです。特に、ご自身の出身大学や相手にまつわる大学の「呼び方」といった細やかな点で、正しい言葉遣いができるかどうかは、あなたの印象を大きく左右する可能性があります。
自分の出身大学の呼び方
面接でご自身の経歴について話す際、出身大学の呼び方に迷う方もいらっしゃるかもしれません。結論から申しますと、ご自身の出身大学については、特別な敬称や謙譲語を用いる必要はなく、「〇〇大学」と簡潔に述べるのが最も一般的で自然です。例えば、「私は〇〇大学薬学部を卒業いたしました」というように、事実をそのまま伝えれば問題ありません。無理に「私の母校であります」といった表現を使う必要はなく、へりくだりすぎる態度はかえって不自然に聞こえる場合もあります。
相手(面接官)の出身大学の呼び方
一方で、会話の流れで面接官の出身大学や、応募先企業と関連のある大学の話題になった際には、敬意を払う姿勢を示すことが大切です。ただし、「〇〇大学様」といった直接的な敬称は使いません。例えば、「〇〇様がご卒業された〇〇大学は、××の分野で大変有名でいらっしゃいますね」というように、会話の中で自然に相手への関心や尊敬の念を示すのが、洗練された大人のコミュニケーションと言えるでしょう。
「貴学」という言葉は使わない
敬語表現で特に注意したいのが「貴学(きがく)」という言葉です。この言葉は、大学の職員採用試験を受ける際など、その大学自体に応募先として敬意を払う場合に用いる書き言葉です。したがって、薬剤師として一般企業や薬局、病院などの転職面接を受ける際に、ご自身の出身大学や相手の大学を指して「貴学」と言うのは、完全な誤用となります。間違って使うと、社会常識を理解していないという印象を与えかねませんので、注意が必要です。
薬剤師としての信頼感に繋がる言葉遣い
薬剤師は、患者様はもちろん、医師や看護師など、様々な立場の方と日々コミュニケーションをとる職業です。そのため、誰に対しても正確で、丁寧な言葉遣いができることは、基本的な資質の一つと言えます。面接の場での正しい言葉遣いは、あなたがそうしたコミュニケーション能力を備えていることを示す何よりの証拠です。大学の呼び方一つにも配慮できる丁寧な人柄は、面接官に安心と信頼を与えることでしょう。
言葉遣いの不安はプロに相談を
敬語の正しい使い分けは、時に複雑で、面接という緊張した場面では、思わぬ間違いをしてしまうこともあります。「この言い方で失礼にあたらないだろうか」といった細かな不安は、自信のなさとして態度にも表れてしまいます。薬剤師専門の転職エージェントでは、模擬面接を通じて、あなたの言葉遣いの癖や改善点を客観的にフィードバックすることが可能です。プロの視点からアドバイスを受けることで、言葉遣いへの不安を解消し、話す内容そのものに集中して面接に臨むことができます。
まとめ
面接における大学の呼び方は、ご自身の出身大学であれば「〇〇大学」とそのまま呼ぶのが基本です。そして、「貴学」という言葉は使わない、という点をしっかりと覚えておきましょう。正しい言葉遣いは、あなたという人物への信頼感を高める大切な要素です。自信を持って話せるよう、万全の準備で面接に臨みましょう。