薬剤師の転職面接、日程に関するメール返信マナーと例文集
転職活動において、書類選考を無事に通過すると、次はいよいよ面接です。その面接の日程を決めるための、企業の採用担当者とのメールのやり取りは、あなたが相手と初めて直接コミュニケーションをとる、非常に重要な第一歩となります。「どのような文面で返信すれば、丁寧で、かつ仕事もスムーズに進めてくれそうな人物だ」という好印象を与えられるだろうか、と、その書き方に悩む方も少なくないでしょう。この記事では、面接日程の調整から変更のお願いまで、様々な場面に応じたメールの書き方を、具体的な例文と共に詳しく解説いたします。
日程調整メール返信の3つの大原則
どのような内容のメールを返信するにせよ、まず押さえておくべき三つの基本的なマナーがあります。一つ目は、「24時間以内の迅速な返信」です。可能な限りその日のうちに返信するよう心がけましょう。素早いレスポンスは、あなたの入社意欲の高さと、仕事の処理能力の速さを示すことに繋がります。二つ目は、「件名は変更しない」ことです。送られてきたメールの件名についている「Re:」は消さずに、そのまま返信するのが、相手がやり取りの経緯を把握しやすくなるための配慮です。三つ目は、「丁寧な言葉遣いを徹底する」ことです。正しい敬語と、相手への配慮を示すクッション言葉を適切に使い、誠実な姿勢を伝えましょう。
【例文】企業から提示された候補日から選ぶ場合
企業側から複数の候補日時が提示され、その中から選ぶ、最も一般的なパターンの返信メールです。まず、面接の機会をいただいたことへの感謝を述べ、ご自身の希望日時を明確に伝えます。その際、相手が調整しやすいように、複数の希望を伝えるのがマナーです。
例えば、「この度は、面接の機会をいただき、誠にありがとうございます。ご提示いただきました日程の中から、誠に勝手ながら、下記の日時を希望いたします。第一希望といたしましては〇月〇日(月)の〇時、もしご都合が悪いようでしたら、第二希望として〇月〇日(火)の〇時はいかがでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが、ご調整いただけますと幸いです」といった形で伝えます。
【例文】こちらから候補日を提示する場合
企業から、あなたの都合の良い日時を尋ねられた場合は、相手の負担を減らすため、できるだけ多くの、そして幅を持たせた候補日時を提示することが、あなたの評価を高めるポイントです。
例えば、「面接の希望日時につきまして、誠に勝手ながら、いくつか候補の日時を挙げさせていただきます。来週でしたら、〇月〇日(月)は終日いつでも、〇月〇日(火)は13時以降、〇月〇日(水)でしたら午前中、といった時間帯でご調整いただくことは可能でございます。上記日程でのご調整が難しい場合は、改めて複数の候補日を提示させていただきますので、お気軽にお申し付けください」というように、曜日や時間帯を複数パターンで示すと、より親切な印象になります。
【例文】一度決まった日程の変更をお願いする場合
やむを得ない事情で、一度確定した面接の日程を変更してもらわなければならない場合は、最大限の誠意をもってお詫びとお願いをする必要があります。まず件名に、「【日程変更のお願い】〇月〇日の面接につきまして/氏名」と、要件を明確に記載します。本文では、まず日程変更というご迷惑をおかけすることへの深いお詫びを述べ、その理由を「現職の急な業務の都合により」などと、簡潔かつ誠実に伝えます。その上で、「大変恐縮なのですが、もし可能でしたら、以下の日程で改めてご検討いただくことは可能でしょうか」と、新たな候補日を複数提示し、相手の判断を仰ぎます。
【例文】日程確定後のお礼メール
面接の日程が無事に確定したら、その確認とお礼のメールを送っておくと、より丁寧な印象を残すことができます。必須ではありませんが、余裕があればぜひ実践したいマナーです。
例えば、「面接日程のご調整、誠にありがとうございました。それでは、お約束の〇月〇日〇時に、貴社へお伺いいたします。お会いできるのを、心より楽しみにしております。当日は何卒よろしくお願い申し上げます」といった、簡潔な内容で十分です。
煩雑なスケジュール調整は、プロにお任せください
働きながらの転職活動では、迅速なメールの返信や、複数企業との複雑なスケジュール調整は、大きな負担となり、ストレスの原因にもなります。このような時、転職エージェントはあなたの心強い味方となります。あなたの都合をヒアリングした上で、キャリアアドバイザーが企業側と最適な面接日時を交渉・設定し、全ての連絡業務を代行いたします。あなたは、メールの文面に悩むことなく、面接対策そのものに集中することができます。円滑でストレスのない転職活動を実現するためのパートナーとして、ぜひ専門家のサポートをご活用ください。