【男性編】薬剤師の転職面接、信頼感を与える「座り方」の基本マナー
転職活動の面接は、質疑応答の内容はもちろんのこと、入室から退室までの一連の立ち居振る舞い全てが評価の対象となります。特に、男性の「座り方」は、ご自身の自信や誠実さ、そして頼もしさといった内面を無言のうちに伝える、非常に重要な要素です。だらしない姿勢は、仕事への意欲の低さや不真面目さと受け取られかねません。ここでは、男性薬剤師が面接官に好印象を与え、信頼感を勝ち取るための正しい椅子の座り方について、一連の流れと共に詳しく解説いたします。
着席までのスマートな流れ
美しい座り方は、椅子に腰を下ろすまでの動作から始まっています。入室して面接官の方へ一礼した後、案内に従って椅子の横まで進みます。そこで改めて面接官の方を向き、「〇〇 〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、深く一礼しましょう。そして、面接官から「どうぞ、お掛けください」と着席を勧められるのを待ちます。勧められる前に勝手に座ってしまうのは厳禁です。着席を促されたら、「失礼いたします」と軽く会釈をしてから、丁寧に腰を下ろします。
自信と誠実さを伝える正しい座り方
男性が椅子に座る際に意識すべきは、堂々としつつも、尊大に見えない誠実な姿勢です。猫背になったり、逆に胸を反らしすぎたりせず、背筋をまっすぐに伸ばしましょう。背もたれには寄りかからず、こぶし一つ分程度の隙間を空けて、椅子の3分の2ほどに深く腰掛けることで、落ち着きと安定感を演出できます。足は組まずに両足を床にしっかりとつけ、膝の角度が90度になるよう意識します。足の幅は、肩幅程度に自然に開くのが適切です。開きすぎると偉そうな印象に、閉じすぎると自信がなさそうな印象に見えてしまうため注意しましょう。手は軽く握りこぶしを作り、左右それぞれの太ももの上に置くのが、最も基本的で堂々とした印象を与えることができます。
ジャケットのボタンとカバンの置き方
座る際の姿勢と合わせて、ジャケットのボタンやカバンの扱い方といった周辺のマナーも重要です。スーツの着こなしの基本として、「立っている時はボタンを留め、座る時は外す」というルールがあります。着席する直前に、さりげなくジャケットの一番下のボタンを外しましょう。そして、面接が終了し立ち上がる際に、再び自然に留めます。この一連の動作がスムーズにできると、洗練された印象を与えられます。また、持参したカバンは、ご自身が座る椅子の横の床に、倒れないようにきちんと置くのがマナーです。
良い姿勢が薬剤師としての信頼に繋がる
堂々とした正しい姿勢は、ご自身に自信があることの表れであり、相手に安心感を与えます。この「安心感」や「信頼感」は、患者様の健康や安全を預かる薬剤師にとって、最も重要な資質の一つです。細やかな立ち居振る舞いにまで気を配れる丁寧さは、正確性が求められる調剤業務や、患者様への丁寧な服薬指導にも通じるものとして、面接官に高く評価されるでしょう。
客観的な視点で立ち居振る舞いをチェック
ご自身の座っている姿が、客観的にどのように見えているのかを自分自身で把握するのは、非常に難しいものです。無意識の癖で、気づかないうちに猫背になっていたり、貧乏ゆすりをしてしまったりすることもあります。薬剤師の転職を専門とする転職エージェントが提供する模擬面接では、質疑応答の練習だけでなく、こうした入室から退室までの一連の所作について、プロの視点から具体的なフィードバックを受けることができます。自分では気づけない点を専門家に指摘してもらうことで、印象を大きく改善し、より自信を持って本番に臨むことができるでしょう。