2025.10.31

面接の入退室、どのタイミングで「名前」を名乗る？薬剤師の第一印象を決める挨拶マナー

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薬剤師の転職活動において、面接はご自身のキャリアを左右する最も重要な局面の一つです。多くの方が、自己PRや志望動機といった「話す内容」の準備に万全を期されますが、面接官は、皆様が「どのように振る舞うか」という、入室から退室までの一連の所作（しょさ）にも、厳しく注目しています。

特に、入室した際に、ご自身の**「名前」を「どのタイミングで」「どのように」名乗るか**は、皆様の第一印象を決定づける、非常に重要なポイントです。

薬剤師として求められる「丁寧さ」「明瞭さ」「落ち着き」といった資質は、まさにこの「名前」を名乗る瞬間の振る舞いに表れるのです。この記事では、面接本番で慌てず、ご自身の「信頼感」をしっかりと伝えるための、正しい「入退室」と「名前」を名乗るマナーについて、具体的な流れに沿って詳しく解説いたします。

Contents

【入室編】「名前」を名乗る、最も重要かつ適切なタイミング

面接の第一印象は、皆様が面接室に入室する最初の数十秒で決まります。では、ご自身の「名前」は、どのタイミングで伝えるべきなのでしょうか。

ドアを開けてすぐでしょうか？それとも、ドアを閉めながらでしょうか？

正解は、**「すべての入室動作を終え、椅子の横に立ってから」**です。

ドアを開けてすぐや、ドアを閉めながらのタイミングで「名前」を名乗ろうとすると、面接官との距離が遠くて声が聞き取りにくかったり、他の動作（ドアを閉める、荷物を置くなど）と重なって慌ただしい印象を与えたりしてしまいます。

薬剤師に求められる「丁寧さ」や「落ち着き」を示すためにも、まずは入室の動作をすべて静かに終え、面接官としっかり向き合える「椅子の横」に立ってから、初めてご自身の「名前」を名乗るのが、最もスマートで誠実さが伝わるタイミングなのです。

具体的な入室の流れを、「名前」を名乗るタイミングとあわせて確認しましょう。

ノックから入室ドアを3回ノックし、室内から「どうぞ」という返事があったら、「失礼いたします」と一礼して入室します。
ドアを閉めて、椅子の横へ入室したら、面接官の方に完全に背中を向けないよう、ドアの方に少し斜めに向き直り、静かにドアを閉めます。（※後ろ手は厳禁です）ドアを閉めたら、面接官の方に向き直り、用意された椅子の横（通常はドアに近い側）まで進みます。
「名前」を名乗る挨拶（最重要）ここで初めて、面接官の目を見て、ハキリとした声でご自身の「名前」を名乗ります。「（ご自身の氏名）と申します。本日は、面接のお時間をいただき、誠にありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
一礼する挨拶の「言葉」をすべて言い終えてから、一呼吸置いて、背筋を伸ばしたまま最も丁寧なお辞儀（30度～45度）を、心を込めて行います。（語先後礼）
着席面接官から「どうぞ、おかけください」と着席を促されてから、「失礼いたします」と再び軽く一礼し、着席します。