面接での「履歴書」、いつ渡す? 入退室のマナーと正しい手渡しの方法
薬剤師の転職活動において、面接はご自身のキャリアを左右する重要な局面です。多くの場合、履歴書や職務経歴書といった応募書類は、転職エージェントなどを通じて事前に提出済みです。しかし、中には面接当日に「履歴書(原本)を持参してください」と指示されるケースも稀に存在します。
その際、「入室してから、どのタイミングで履歴書を渡せばよいのか」「封筒から出して渡すべきか」「どのように渡せば失礼にあたらないか」と、一連の入退室マナーと合わせて不安に感じられる方も少なくないでしょう。
履歴書の「渡し方」一つにも、皆様の社会人としての「丁寧さ」や「配慮」が表れます。この記事では、面接当日に履歴書を手渡しする場合の、正しい入退室のマナーと「渡し方」について詳しく解説いたします。
「履歴書」はいつ、どのタイミングで渡すのか?
まず、大前提として、応募者側から唐突に履歴書を差し出すのは控えるのがマナーです。入室から着席までの一連の動作の中では、まだ履歴書はカバンの中、あるいはクリアファイルごとカバンから出して手に持っている状態にしておきます。
正しい「履歴書」を渡すタイミングは、以下のいずれかです。
1. 面接官から「促された時」
入室し、椅子の横で最初の挨拶(氏名を名乗る)を終え、着席を促された後、面接官から「では、履歴書(応募書類)をいただけますでしょうか」と声をかけられたタイミング。これが最も一般的です。
2. もし、なかなか「促されない」時
面接が始まっても、面接官が履歴書を要求するのを忘れている(あるいは、どのタイミングで受け取るか迷っている)様子の場合も、稀にあります。
その場合は、着席して最初の挨拶(「本日はよろしくお願いいたします」)が終わった直後に、皆様から「本日、履歴書を持参いたしました。ただいまお渡ししてもよろしいでしょうか」と、穏やかに切り出すのがスマートです。
【入退室】履歴書を手渡しする際の、正しい「渡し方」
面接官から「お願いします」と声をかけられたら、いよいよ履歴書を渡します。ここでの所作(しょさ)は、薬剤師に求められる「丁寧さ」や「正確性」を示す、非常に重要な場面です。
1. 封筒(クリアファイル)から取り出す
まず、「失礼いたします」と一言断り、カバンから履歴書が入った封筒(あるいは、きれいにまとめたクリアファイル)を取り出します。
次に、その**封筒(またはクリアファイル)から、中身の応募書類(履歴書、職務経歴書など)を全て取り出します。**相手がすぐに中身を確認できるよう、封筒ごと渡すのはマナー違反とされています。
2. 相手が読みやすい「向き」にする
取り出した書類を、面接官がそのまま読める「向き」にして揃えます。(ご自身から見て、上下逆さまの状態にします)
3. 両手で、丁寧に差し出す
書類を、取り出した封筒(またはクリアファイル)の上に重ね、面接官から見て読みやすい向きのまま、両手で持ちます。
そして、「恐れ入ります。こちらが応募書類でございます。よろしくお願いいたします」といった一言を添えて、丁寧に差し出します。
4. 渡し方(テーブルの有無)
- テーブルを挟んでいる場合:テーブルの上を滑らせることは厳禁です。両手で持ち、相手が受け取りやすい位置まで、テーブルの上で失礼にならないよう丁寧に差し出します。
- テーブルがない、あるいは近くまで行ける場合:立ち上がる必要はありませんが、相手が受け取りやすいよう、少し身を乗り出して両手で渡します。
履歴書を持参する必要がない、転職エージェントの活用
ここまで「履歴書の手渡し」という緊張する場面のマナーについて解説いたしましたが、多くの薬剤師の皆様が、こうした心配を無用なものにする方法を選んでいます。
それが、転職エージェントの活用です。
私たち転職エージェントをご利用いただいた場合、皆様の履歴書や職務経歴書といった応募書類は、すべてエージェントが皆様に代わって、事前に、かつ適切な形で応募先企業(病院・薬局)の人事担当者様へ提出いたします。
転職エージェントを利用するメリット
- 当日に履歴書の手渡しで緊張する必要がない皆様は、面接当日に「いつ渡そうか」「封筒から出すべきか」といった細かなマナーで悩む必要が一切なくなります。
- 応募書類の「質」を高められる皆様が作成された履歴書や職務経歴書を、私達キャリアのプロが拝見し、「この経験は、もっとこうアピールした方が伝わります」「この書き方では、人事担当者に意図が伝わりにくいかもしれません」といった、客観的なアドバイスを行います。応募先に提出する前に、書類の質そのものを高めることができます。
- 面接本番の「入退室マナー」の練習ができる履歴書の手渡しが不要になる分、皆様は、面接本番での「受け答え」や、基本となる「入退室」の所作の練習に集中することができます。私たち転職エージェントは、模擬面接を通じて、皆様の「お辞儀の角度」や「カバンの置き場所」「ドアの閉め方」といった細かな所作まで、面接官の視点で客観的に確認し、アドバイスをさせていただくことが可能です。
面接当日の余計な不安要素をなくし、ご自身の経験と熱意を伝えることだけに集中していただく。それこそが、私達転職エージェントが提供できる、大きな価値の一つです。
面接に関するどんな些細な不安も、どうぞお気軽に私達にご相談ください。







