薬剤師の転職、応募書類に添える送付状(Word)の書き方
薬剤師の転職活動で、完成した履歴書や職務経歴書を郵送する際、「送付状(添え状)」を同封するのが、社会人としての基本的なビジネスマナーです。この一枚の書類は、単なる挨拶状としてだけでなく、あなたの丁寧さや細やかな配慮を示すための重要な役割を担っています。この記事では、採用担当者に好印象を与える送付状を、多くの方が使い慣れているWord(ワード)で作成する際の書き方と基本マナーについて、詳しく解説します。
なぜ送付状が必要なのか?その大切な役割
送付状は、封筒を開けた採用担当者が最初に目にする、いわば「応募書類の顔」です。誰が、どのような目的で、何の書類を、何枚送ってきたのかを一目で伝える役割があります。採用担当者は日々多くの郵便物を受け取るため、送付状が添えられていることで、これが重要な応募書類であることを瞬時に認識し、その後の取り扱いをスムーズに進めることができます。必須の提出書類ではありませんが、同封することが応募者としての丁寧な姿勢を示すことになり、礼儀正しい人柄を伝える上で欠かせない一枚と言えるでしょう。
送付状はWordでの作成が基本
送付状はビジネス文書の一種ですので、手書きよりもパソコンのWordなどで作成するのが一般的です。文字が読みやすく、レイアウトが整った書類は、あなたの基本的なPCスキルを示すことにも繋がります。作成する際は、A4サイズ1枚に、情報を簡潔にまとめることを心がけましょう。他の応募書類である履歴書や職務経歴書をパソコンで作成している場合は、全体の体裁を統一するためにも、送付状もWordで作成することをおすすめします。
Wordでの送付状作成の具体的なステップ
Wordで送付状を作成する手順は、非常にシンプルです。まず、インターネット上からWord形式の送付状テンプレートをダウンロードします。転職情報サイトやマイクロソフトの公式サイトなどでは、ビジネスシーンで使える様々なテンプレートが無料で提供されていますので、ご自身の使いやすいものを選びましょう。
テンプレートを開いたら、記載すべき各項目を入力していきます。まず、用紙の右上に投函する日付を記載し、その下の左側に宛先となる企業名、部署名、担当者名を正式名称で書きます。続いて、右側にあなた自身の郵便番号、住所、氏名、連絡先を記します。中央には「応募書類の送付につきまして」といった件名を少し大きめの文字で入れ、本文は「拝啓」で始めます。本文では簡単な挨拶と、どの求人を見て応募したかといった経緯を述べ、同封した書類の内訳を「記」書きで示します。最後に「敬具」で締め、一番下に「以上」と右詰めで記載すれば完成です。
Wordで作成する際の注意点
Wordで送付状を作成する際に最も注意すべき点は、フォントの種類とサイズです。ビジネス文書として最も一般的な「明朝体」を選ぶと、フォーマルで落ち着いた印象になります。文字サイズは、本文を10.5ポイントから11ポイント程度に設定すると、読みやすくバランスの取れた紙面になります。
また、Wordは自由度が高い分、少し文字を追加しただけで全体のレイアウトが大きくずれてしまうことがあります。入力後には必ず「印刷プレビュー」機能を使って、意図した通りにページ内に収まっているか、不自然な改ページがされていないかなどを確認する習慣をつけましょう。
そして、完成した書類をEメールなどでデータ提出する場合、Wordファイル(.docx)のまま送るのはビジネスマナー違反です。相手のパソコンの環境によってはファイルが開けなかったり、レイアウトが大きく崩れてしまったりするリスクがあります。このようなトラブルを避けるため、完成した書類は必ず「PDF形式」に変換してから提出してください。このひと手間が、あなたの丁寧な仕事ぶりを示すことに繋がります。