薬剤師の転職、履歴書の封筒は茶封筒でも良い?色の選び方とマナー
応募書類の準備もいよいよ大詰めを迎え、完成した履歴書を封筒に入れる段階で、「手元にあるこの茶封筒を使っても良いのだろうか」「やはり白い封筒を買いに行くべきだろうか」と、ふと迷った経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。封筒の色という些細な点に思えるかもしれませんが、実は採用担当者に与える第一印象を左右する、見過ごせないビジネスマナーが存在します。この記事では、薬剤師の転職活動において、応募書類を入れる封筒の適切な色の選び方について詳しく解説します。
結論として応募書類には「白封筒」が最適
まず結論から申し上げると、履歴書などの応募書類を送る際は、「白封筒」を選ぶのが最も適切で、マナーに則った選択です。その理由は、白色が持つフォーマルな印象にあります。結婚式の招待状など、改まった大切な手紙に白い封筒が使われることからも分かるように、白色は相手への敬意を示す色とされています。薬剤師という職業に求められる清潔感や誠実さをアピールする上でも、白は最適な色と言えるでしょう。
また、実務的な観点からも、白い封筒は表面に書く宛名や、赤字で記載する「応募書類在中」の文字がはっきりと目立ち、視認性が高いというメリットがあります。
茶封筒はなぜ避けた方が良いのか
一方で、茶封筒の使用はなぜ避けるべきなのでしょうか。茶封筒を使ったからといって、それだけで不採用になることはありませんが、いくつかのデメリットが考えられます。
最も大きな理由は、茶封筒が企業間の請求書や納品書のやり取りといった、日常的な事務作業で頻繁に使われるため、「事務的な郵便物」という印象を与えてしまう点です。採用担当者の元には、日々多くの茶封筒の郵便物が届きます。その中に紛れてしまうと、重要な応募書類として認識されるのが遅れたり、開封が後回しにされたりするリスクがゼロではありません。
「他の応募者は白い封筒で送ってきているのに、なぜこの人だけ茶封筒なのだろう」と、些細な点ですが、準備不足や配慮の欠如と受け取られてしまう可能性も考えられます。「より良い印象を与えるのはどちらか」という観点に立てば、白封筒を選ぶのが賢明な判断です。
封筒の「色」以外に重要な基本マナー
封筒の色選びも大切ですが、それ以上に重要なのが、封筒のサイズや書き方のマナーです。封筒のサイズは、A4サイズの応募書類をクリアファイルに入れた状態で、折らずにそのまま入れられる「角形A4号」または「角2」を選びます。そして、宛名は黒の油性ペンなどを使い、会社名から部署名、担当者名まで、省略せずに正確で丁寧に書きます。封筒の左下には赤いペンで「応募書類在中」と書き、定規で四角く囲むことも忘れないようにしましょう。これらの基本マナーを守ることの方が、封筒の色以上に重要であると言えます。