薬剤師の履歴書、日付は平成?西暦?正しい書き方と統一のマナー
薬剤師の転職活動で履歴書を作成する際、学歴や職歴の年月日を記入するにあたり、「日付は西暦で書くべきか、それとも平成や令和といった和暦で書くべきか」と、その選択に迷った経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。これは多くの応募者が一度は悩むポイントであり、その書き方には明確なビジネスマナーが存在します。この記事では、採用担当者に丁寧で分かりやすいという印象を与えるための、年号表記の正しいルールについて詳しく解説します。
結論としてどちらでも良いが「統一」が絶対のルール
まず結論から申し上げますと、履歴書に記載する日付の表記は、西暦(例:2025年)と和暦(例:平成、令和)のどちらを使用しても、それ自体が間違いになることはありません。最も重要なのは、一度どちらかを選んだら、その履歴書の中では必ず全ての年号表記を統一するということです。
例えば、生年月日は和暦で書かれているのに、学歴欄は西暦で記載されている、といった表記の混在は絶対に避けなければなりません。このような書類は、採用担当者に「注意力が不足しているのではないか」「書類作成を雑に行う人だ」といったマイナスの印象を与えかねません。ミリグラム単位での正確性が求められる薬剤師という職業の適性を示す上でも、表記の統一は必須のビジネスマナーと心得ましょう。
西暦と和暦、それぞれの特徴と選び方
西暦と和暦には、それぞれ特徴があります。西暦は、外資系の製薬会社や比較的新しい企業で一般的に使われることが多く、在籍期間などの年数計算がしやすいというメリットがあります。一方、和暦は、官公庁や歴史の長い日本の企業、医療法人などで慣例的に使われていることが多く、日本人にとっては生年月日などが直感的に分かりやすいという利点があります。
どちらを選ぶべきか迷った場合は、ご自身が普段から使い慣れていて、間違いなく記入できる方を選ぶのが最善です。近年は、パソコンで履歴書を作成する機会が増え、入力のしやすさから西暦で統一する応募者が増える傾向にあります。
年号表記を統一すべき項目を再確認
履歴書の中で、年号表記を統一する必要があるのは、特定の一部分だけではありません。以下の項目すべてにおいて、西暦か和暦かのどちらかに揃っているか、提出前に必ず確認してください。
・履歴書の提出日(用紙の右上に記載)
・生年月日
・学歴の入学および卒業年月日
・職歴の入社および退職年月日
・免許や資格の取得年月日
書き方の注意点と便利なツールの活用
和暦で記載する場合は、「H31年」や「R7年」のように元号をアルファベット一文字で省略するのはマナー違反です。必ず「平成31年」や「令和7年」と正確に記載しましょう。また、年号の計算や西暦・和暦の変換に自信がない場合は、無理に手計算するのではなく、インターネット上で無料で利用できる「西暦和暦変換ツール」や「年齢早見表」などを活用することをおすすめします。これらのツールを使えば、手計算によるミスを確実に防ぎ、効率的に正確な情報を記載することができます。