薬剤師の転職、履歴書の写真で差がつく「のり」の選び方と貼り方

薬剤師の転職活動において、ご自身の第一印象を決定づける履歴書の証明写真。その写真の貼り方一つで、あなたの丁寧さや仕事に対する真摯な姿勢が、採用担当者に伝わります。たとえ最高の笑顔で写っていても、のりの跡がはみ出していたり、写真が波打っていたりすれば、その印象は大きく損なわれかねません。この記事では、あなたの評価を高めるための、履歴書の写真に適した「のり」の正しい選び方と、美しい貼り方のコツについて詳しく解説します。

なぜ写真の貼り方が重要なのか

採用担当者は、履歴書の細部からあなたの人物像を読み取ろうとしています。きれいに、そして丁寧に貼られた写真は、「仕事においても、一つひとつの業務を正確に、かつ丁寧に行う人物だろう」という好印象に繋がります。特に、医薬品の監査や調剤といった、ミリグラム単位のミスも許されない正確性が求められる薬剤師という職業においては、応募書類の完璧さもまた、その適性を測る一つの指標と見なされるのです。写真の貼り方という小さな配慮が、あなたのプロ意識を伝えることに繋がります。

履歴書の写真に適した「のり」の種類

履歴書の写真を貼る際に最も適しているのは、「スティックのり」または「テープのり」です。これらののりは、水分が少なく、紙が波打ったりシワになったりする心配がほとんどありません。スティックのりを使用する場合は、写真の四隅と中央に、はみ出さないように丁寧に塗りましょう。テープのりは、手を汚すことなく、均一にのりを塗布できるため、非常にきれいに仕上げることができます。文房具店などで販売されている「写真用」と記載された接着剤も、写真の変色などを防ぐ成分で作られているため、安心して使用できます。

避けるべき「のり」の種類とその理由

一方で、履歴書への使用を絶対に避けるべきのりも存在します。その代表格が、「水のり」です。水のりは水分量が非常に多いため、写真用紙や履歴書本体が水分を吸ってしまい、乾いた後に波打って見栄えが悪くなる原因となります。また、液状であるため、はみ出しやすく、周囲を汚してしまうリスクもあります。

同様に、木工用ボンドやセロハンテープ、ホッチキスなどでの貼付は、言うまでもなくビジネスマナー違反です。書類としての品位を損ない、社会人としての常識を疑われてしまうため、絶対に使用しないでください。

写真をきれいに貼るための具体的な手順とコツ

美しい仕上がりを実現するためには、正しい手順で丁寧に作業することが大切です。まず、万が一写真が剥がれてしまった場合に備え、写真の裏面には油性のボールペンなどでご自身の氏名を記入しておきましょう。

次に、のりを塗る際は、写真の下に不要な紙を敷き、写真の四隅とフチに沿って、はみ出さないように丁寧に塗布します。中央部分にも軽く塗っておくと、浮き上がりを防ぐことができます。

履歴書の所定の位置に写真を置いたら、ティッシュペーパーや柔らかい布を上から当て、中心から外側に向かって、指の腹で優しく空気を抜くように押さえます。これにより、指紋がつくのを防ぎ、写真全体を均一に圧着させることができます。このひと手間が、あなたの丁寧な人柄を伝える最後の仕上げとなります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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