薬剤師の転職、履歴書は両面印刷でも良い?基本マナーを解説
パソコンで履歴書を作成していると、豊富な職歴や自己PRを盛り込んだ結果、A4用紙で2枚以上にわたってしまうことがあります。その際に、「用紙を節約できるし、1枚にまとめた方が管理しやすいのでは」と考え、1枚の紙に両面印刷(裏表印刷)することを検討した経験はないでしょうか。しかし、応募書類の提出には、相手への配慮に基づいたビジネスマナーが存在します。この記事では、薬剤師の転職活動において、履歴書の両面印刷が適切かどうか、正しい書類の提出方法について詳しく解説します。
履歴書の両面印刷はビジネスマナー違反
まず結論から申し上げますと、パソコンで作成した履歴書を両面印刷して提出することは、ビジネスマナーに反するため、絶対に避けるべきです。採用担当者は、受け取った応募書類をコピーして複数の面接官に共有したり、スキャンして社内でデータ管理したりすることが頻繁にあります。その際、書類が両面印刷されていると、裏面のコピー漏れやスキャン漏れといったミスが発生するリスクが高まります。
また、複数の応募者の書類を机に並べて比較検討する際に、片面印刷であればスムーズに行える作業が、両面印刷だと裏返す手間が生じ、非常に扱いにくくなります。このように、両面印刷は採用担当者の業務の手間を増やしてしまう可能性があり、「相手への配慮ができない人」というマイナスの印象を与えかねません。
複数枚になる場合は「片面印刷」で提出する
履歴書の内容が2枚以上になる場合は、全てのページをそれぞれ別の用紙に「片面印刷」するのが正しい提出方法です。そして、印刷した複数枚の書類は、左上の角をクリップで1箇所留めてまとめましょう。書類に穴を開けてしまうホッチキスは、コピーを取る際に外す手間がかかるため、応募書類には使用しないのが一般的です。枚数が多くなることは、それだけあなたの薬剤師としての経験が豊富である証です。無理に情報を詰め込んだり、両面印刷したりせず、堂々と複数枚で提出してください。
市販の履歴書用紙との違いについて
市販されている履歴書の中には、A3サイズを二つ折りにした形式で、裏面にも自己PRや志望動機などを記入する欄が設けられているものがあります。この場合、もちろん裏面の記入欄も使用して問題ありません。これは、見開き全体で「1枚の書類」として設計されているためです。今回のマナーで問題となるのは、本来であれば2枚の用紙で提出すべき情報を、1枚の紙の裏表に印刷してしまう行為を指します。
他の応募書類もすべて片面印刷が原則
この「片面印刷」というルールは、履歴書に限ったことではありません。職務経歴書や送付状など、企業に提出するすべての応募書類に共通するビジネスマナーです。例えば、職務経歴書が3枚にわたる場合も、3枚の用紙にそれぞれ片面印刷し、履歴書などと一緒にクリップでまとめます。提出する書類すべてを片面印刷で統一することで、細やかな気配りができる、丁寧な人柄であることを伝えることができます。







