薬剤師の転職、履歴書はルーズリーフでも良い？正しい用紙の選び方

薬剤師の転職活動において、ご自身の経歴やスキルを伝えるための最も重要な書類である履歴書。その作成にあたり、手軽に入手できるルーズリーフを使っても良いのだろうかと、疑問に思った経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、履歴書は公的なビジネス文書であり、その用紙選びには社会人としての常識やマナーが問われます。この記事では、採用担当者に好印象を与えるための、履歴書の正しい用紙の選び方について詳しく解説します。

履歴書にルーズリーフがNGな理由

まず結論として、履歴書をルーズリーフで作成・提出することは、ビジネスマナーとして絶対に認められません。学生時代のノートのように、勉強やメモを取るための筆記用具という印象が強く、採用担当者に「ビジネスマナーを知らない」「入社意欲が低いのではないか」といった、極めて稚拙でネガティブな印象を与えてしまいます。

また、ルーズリーフは一枚一枚が独立しているため、採用担当者が管理する過程でページが抜け落ちたり、順番が入れ替わったりするリスクがあります。穴が開いている形状も、ビジネス文書としては不適切です。長期的な保管にも向いておらず、応募書類としての信頼性を著しく損なうため、使用は絶対に避けましょう。

パソコン作成の場合に最適な用紙

近年主流となっているパソコンで履歴書を作成し、ご自身で印刷する場合は、用紙の質にもこだわりましょう。一般的なコピー用紙ではなく、少し厚みのある「上質紙」や、文具店などで販売されている「履歴書用印刷用紙」を選ぶのが最適です。厚手の紙は、書類に高級感と重厚感を与え、あなたの真摯な姿勢を伝えます。サイズは、他のビジネス文書と統一しやすいA4サイズを選びましょう。

手書きの場合に選ぶべき用紙

手書きで履歴書を作成する場合は、市販されているJIS規格に準拠した履歴書用紙を使用するのが最も確実で安心な方法です。これらの用紙は、あらかじめ必要な項目が印刷されており、フォーマットに沿って記入するだけで、体裁の整った書類を完成させることができます。サイズは、職歴などを十分に書き込めるA4サイズ（見開きA3サイズ）のものが、転職活動には適しています。

用紙選びがあなたの第一印象を左右する

履歴書は、内容はもちろんのこと、その見た目や扱い方からも、あなたの人物像が評価されています。用紙一枚の選択という小さな配慮が、あなたの丁寧な仕事ぶりや、相手への敬意を示すことに繋がります。薬剤師という、正確性と信頼性が何よりも求められる職業にふさわしい、細部までこだわり抜いた完璧な書類を準備することが、転職成功への第一歩です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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