【薬剤師向け】履歴書に添える送付状の書き方と例文|そのまま使えるテンプレート
薬剤師の転職活動で、履歴書や職務経歴書を郵送する際に同封する「送付状(添え状)」。採用担当者が封筒を開けて最初に目にするこの一枚は、あなたの第一印象を左右する、非常に重要な役割を担っています。丁寧な送付状は、あなたの真摯な姿勢やビジネスマナーのレベルを伝え、好意的な目で応募書類を読んでもらうための大切な導入となります。この記事では、薬剤師の転職活動ですぐに使える、送付状の基本的な書き方と具体的な例文を解説します。
送付状作成の基本構成
送付状はビジネス文書の一種であり、決まった構成があります。テンプレートを使用する前に、まずは基本の型を理解しておきましょう。作成は、A4サイズ1枚に横書きで、パソコン(Wordなど)で作成するのが一般的です。
構成要素としては、①投函する「日付」、②応募先の「宛名」、③あなた自身の「差出人情報」、④何の書類かを示す「件名」、⑤「拝啓」で始まり「敬具」で結ぶ「頭語・結語」、⑥応募の経緯などを記す「本文」、⑦同封した書類を一覧にした「同封書類リスト」、そして⑧締めを示す「以上」が含まれます。
そのまま使える!基本的な送付状のテンプレート
まずは、どのような応募先にも使える、最もシンプルで標準的な送付状の例文です。応募の経緯(どこで求人を知ったか)の部分を、ご自身の状況に合わせて変更してご活用ください。
令和7年10月10日
株式会社〇〇メディカル
人事部 採用ご担当者様
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神X-X-X 〇〇ビル101
薬剤師 太郎
電話:090-1234-5678
E-mail:taro.yakuzaisi@example.com
応募書類の送付につきまして
拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、転職サイト「〇〇」にて貴社の薬剤師職の求人を拝見し、応募させていただきました。
つきましては、下記の応募書類を同封いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ぜひ一度、面接の機会をいただけますと幸いです。
敬具
記
・履歴書 1部
・職務経歴書 1部
以上
応募先への熱意を伝えたい場合の例文
上記の基本形に加えて、応募先への共感や熱意を簡潔に一文加えることで、より志望度の高さを示すことができます。
(本文部分の差し替え例)
「拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、貴社ウェブサイトにて薬剤師職の求人を拝見いたしました。特に、地域医療への貢献を第一に掲げ、在宅医療に注力されている事業方針に深く共感し、ぜひ貴社の一員として貢献したいと強く思い、応募させていただいた次第です。」
自分の強みを簡潔にアピールしたい場合の例文
職務経歴書を読んでもらう前の導入として、ご自身の最もアピールしたい経験に簡潔に触れるのも効果的です。
(本文部分の差し替え例)
「拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、転職エージェントより貴院の病院薬剤師の求人をご紹介いただき、応募いたしました。私はこれまで5年間、がん専門病院の薬剤師として、抗がん剤の混合調製および副作用モニタリング業務に従事してまいりました。この専門的な経験は、貴院のがん治療チームにおいて必ずやお役に立てるものと確信しております。」
例文を使用する際の注意点
これらのテンプレートは、あくまで送付状の骨格です。応募の経緯や、特に伝えたい熱意の部分などは、必ずご自身の言葉で、ご自身の状況に合わせて内容を修正してください。テンプレートを丸写ししただけの文章は、かえって熱意が伝わらない可能性があります。また、会社名や担当者名、日付などの基本的な情報に間違いがないか、封をする前に必ず最終確認を行いましょう。