薬剤師の履歴書、「生年月日」と「満年齢」の正しい書き方を解説
履歴書を作成する上で、最も基本となる情報の一つが「生年月日」です。ご自身の情報であるため、迷うことなく書ける項目に思えますが、年号の表記や「満年齢」の正しい計算方法など、意外と間違いやすいポイントが潜んでいます。この記事では、薬剤師の転職活動において、採用担当者に正確で丁寧な印象を与える、履歴書の生年月日欄の正しい書き方を詳しく解説します。
年号は「西暦」か「和暦」のどちらかに必ず統一する
生年月日の年号は、西暦(例:1995年)で書いても、和暦(例:平成7年)で書いても、どちらを選んでも構いません。ここで最も重要なルールは、一度どちらかで書き始めたら、その履歴書に記載するすべての年号表記を統一するということです。
例えば、生年月日は和暦で書いたのに、学歴・職歴欄は西暦で書かれている、といった表記の混在は、注意力散漫という印象を採用担当者に与えかねません。薬剤師という職業に求められる「正確性」を示すためにも、履歴書を書き始める前に、西暦と和暦のどちらで統一するかを決め、提出前に必ず全体を見直すようにしましょう。近年は、パソコンで作成しやすい西暦で統一するケースが増える傾向にあります。
「満年齢」の正しい計算方法と記入時点
履歴書には、生年月日の横に「満〇〇歳」と、現在の年齢を記入する欄があります。この「満年齢」とは、生まれた時点を0歳とし、その後誕生日を迎えるごとに1歳ずつ年を重ねていく、私たちが日常的に使っている年齢の数え方です。
注意すべき点は、ここに記入する年齢は、履歴書を作成した日時点の年齢ではなく、「書類の提出日時点」の年齢であるという点です。郵送する場合はポストに投函する日、面接に持参する場合はその面接日を基準として計算します。
計算方法としては、まず現在の年から生まれた年を引き算します。そして、その年の誕生日をまだ迎えていない場合は、算出した数字からさらに「1」を引きます。もし、すでにその年の誕生日を迎えている場合は、引き算したそのままの数字が満年齢となります。
間違いを防ぐための便利な自動計算ツールの活用
満年齢の計算は、誕生日を迎えているかどうかを考慮する必要があるため、意外と間違いやすいポイントです。手計算に自信がない、あるいは間違いを確実に防ぎたいという方は、インターネット上で無料で利用できる「年齢計算サイト」や「満年齢計算ツール」を活用するのが最も簡単で確実です。
これらのツールにご自身の生年月日と、基準日(履歴書の提出日)を入力するだけで、正確な満年齢が自動で算出されます。薬剤師として求められる正確性を、応募書類の段階から示すためにも、便利なツールを賢く活用しましょう。
生年月日欄の具体的な記入例
履歴書のフォーマットに従い、算出した数字を正確に記入します。以下は、1995年12月1日生まれの方が、2025年10月10日に履歴書を提出する場合の記入例です。
和暦で統一する場合
・生年月日:平成7年 12月 1日生 (満 29 歳)
西暦で統一する場合
・生年月日:1995年 12月 1日生 (満 29 歳)