薬剤師の転職、履歴書は速達で送っても良い?期限が迫った時の対処法
薬剤師の転職活動を進める中で、多忙な日々の中でうっかり応募書類の準備が遅れ、提出期限が目前に迫ってしまう、という事態は誰にでも起こり得ます。「もう普通郵便では間に合わないけれど、速達で送っても失礼にあたらないだろうか」「準備が遅い、計画性のない人物だと思われてしまうのではないか」と、不安な気持ちになる方も多いでしょう。この記事では、応募書類の提出期限が迫った際の「速達」の利用マナーと、その際の注意点について詳しく解説します。
結論:期限に遅れるより速達で送る方が良い
まず結論として、応募書類を速達で送ることは、決してビジネスマナー違反ではありません。社会人として最も重要なマナーの一つは、「期限を守る」ことです。普通郵便で送って期限を過ぎてしまうよりは、速達を利用してでも期限内に確実に届ける方が、はるかに重要であり、応募者としての誠実な姿勢を示すことになります。
採用担当者は日々多くの応募書類を受け取っており、その郵便種別までを細かくチェックしていることは稀です。「速達で届いたから準備が遅い」と短絡的に評価を下すことはほとんどありませんので、過度に心配する必要はありません。むしろ、期限を守ろうと適切な手段を講じた、と好意的に解釈されることの方が多いでしょう。
履歴書を速達で送る際の正しい手順
速達で送る場合も、封筒の基本的な準備は通常通りです。A4サイズの書類が折らずに入る「角形A4号」または「角2」サイズの白色の封筒を用意し、宛名や差出人を丁寧に記載します。
速達で送る際に最も重要なのが、「速達」の表示です。封筒の表面、右上部(切手を貼るスペースの下あたり)に、赤いペンで「速達」と縦書きで明記し、その文字を囲むように、同じく赤いペンで横長の長方形の枠線を引きます。ご自身で書くのが不安な場合は、郵便局の窓口で「速達でお願いします」と伝えれば、スタンプを押してもらうこともできます。
郵送方法は、郵便ポストへの投函も可能ですが、集荷のタイミングによっては想定より時間がかかってしまうリスクも考えられます。締切日が差し迫っている場合は特に、郵便局の窓口に直接持ち込み、その場で速達扱いとして手続きをしてもらうのが最も確実で安心な方法です。
速達料金と「必着」「消印有効」の違い
速達を利用する際は、通常の郵便料金に加えて、荷物の重さに応じた速達料金が追加でかかります。応募書類一式であれば、一般的に250gまでの料金が適用されますが、正確な料金は郵便局の窓口で確認しましょう。料金不足で返送されてしまう事態は絶対に避けなければなりません。
また、応募の締切条件が「〇月〇日必着」なのか、「〇月〇日消印有効」なのかを、もう一度募集要項で確認することも重要です。「必着」の場合は、その日の業務時間内に相手の企業に書類が届いている必要がありますが、「消印有効」の場合は、締切日中に郵便局で発送手続きを完了すれば問題ありません。
速達以外の選択肢について
もし応募先企業が近隣にあり、どうしても当日中に届けたいといった緊急の場合は、事前に採用担当者に電話で連絡し、許可を得た上で直接持参するという方法もあります。ただし、アポイントメントなしの突然の訪問は、相手の業務を妨げる大変失礼な行為ですので、絶対にやめましょう。あくまで最終手段として、相手の許可を得られた場合のみ検討してください。