薬剤師の転職、車通勤希望の場合の履歴書の書き方|通勤時間・交通機関
薬剤師の転職活動で履歴書を準備する際、「通勤時間」の欄は一見すると単なる事務的な情報に思えるかもしれません。しかし、特に自動車での通勤を希望する場合、その書き方一つで採用担当者に与える印象や、あなたの就労環境への配慮が伝わります。この記事では、薬剤師の転職活動において、車通勤を希望する場合の通勤時間の正しい書き方と、関連する項目の基本マナーについて詳しく解説します。
まずは求人情報の「マイカー通勤可」を確認する
車通勤を希望する場合、履歴書を書き始める前に必ず確認すべき最も重要な点があります。それは、応募先の薬局や企業が自動車通勤を許可しているかどうかです。求人情報に「マイカー通勤可」「車通勤OK」といった記載があるかを必ず確認しましょう。この記載がないにもかかわらず、一方的に車通勤を前提とした履歴書を作成してしまうと、募集要項を正しく理解していない、あるいは自己都合を優先する人物であるという印象を与えかねません。許可されていることを確認するのが、最初のマナーです。
車での通勤時間の正しい計算方法と書き方
履歴書に記載する通勤時間は、公共交通機関を利用する場合と同様に、自宅のドアを出てから応募先の事業所の入口に到着するまでの、いわゆる「ドアツードア」でかかる「片道の所要時間」を記入します。
時間を算出するには、インターネットの地図アプリやナビゲーションサイトなどを活用するのが最も正確です。複数の通勤ルートが考えられる場合は、最短時間で到着できる、最も一般的なルートを参考にします。ただし、日常的な渋滞を過度に見込んだり、逆に深夜のスムーズな時間を基準にしたりするのは避け、通常の交通状況でかかる時間を記載しましょう。算出された時間は、「32分」であれば「約30分」、「48分」であれば「約50分」というように、5分単位で区切って記入するのが一般的です。
交通手段の具体的な記入例
通勤時間の欄には、算出した時間とともに、通勤手段が車であることを明確に記載します。その際、単に「車」と書くのではなく、「自家用車」と記載するのが、ビジネス文書としてより丁寧な表現です。
通勤時間欄の記入例
「自家用車 約0時間45分」
もし通勤時間が1時間に満たない場合は、「0時間45分」のように、時間の欄に「0」を記入します。これにより、書き忘れではないことを明確に示すことができます。
「最寄り駅」欄の書き方について
車通勤を希望する場合、履歴書の「最寄り駅」の欄に何を書けば良いのか迷う方も多いでしょう。「最寄り駅」とは、文字通り「自宅から最も近い駅」を指します。たとえ通勤に電車を利用しない場合でも、この欄にはご自宅の最寄り駅の名称(例:「JR鹿児島本線 博多駅」)を正直に記載するのが正しい書き方です。
その上で、車通勤を希望する意思を明確に伝えたい場合は、履歴書の「本人希望記入欄」などを活用し、「自家用車での通勤を希望いたします。」と一言書き添えておくと、採用担当者にあなたの希望が正確に伝わり、誤解を防ぐことができます。