薬剤師の転職、履歴書に汚れが!その時の正しい対処法とは
薬剤師の転職活動において、心を込めて丁寧に作成した履歴書。しかし、提出する直前にインクが滲んでしまったり、鞄の中で角が折れてしまったりと、予期せぬ「汚れ」や「傷」がついてしまい、冷や汗をかいた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。「このくらいの汚れなら大丈夫だろうか」「どう対処すれば良いのか」と、パニックになってしまうこともあるでしょう。この記事では、万が一履歴書が汚れてしまった場合の、正しい対処法と基本マナーを詳しく解説します。
汚れた履歴書を提出するのは絶対にNG
まず最も重要な原則として、たとえわずかなシミやシワであっても、一度汚れてしまった履歴書をそのまま提出することは、ビジネスマナーとして絶対に認められません。修正の跡や汚れがある履歴書は、採用担当者に「準備が不十分である」「物事を丁寧に扱えない人物なのではないか」「仕事においても、同じように雑なのかもしれない」といった、極めてネガティブな印象を与えてしまいます。
特に、患者様の命と健康に関わる医薬品を扱う薬剤師という職業には、誰よりも高いレベルでの「清潔感」「正確性」「注意力」が求められます。その第一歩である応募書類に不備があることは、あなたの専門職としての信頼性を根本から損なう行為であると心得ましょう。
汚れの種類にかかわらず「書き直す」が唯一の正解
コーヒーをこぼしてしまった、ボールペンのインクがかすれてしまった、手垢で黒ずんでしまったなど、汚れの原因は様々です。しかし、どのような種類の汚れであっても、その対処法はただ一つです。それは、「新しい用紙に、一からすべて書き直す」ことです。
修正テープや修正液、砂消しゴムなどで修正を試みるのは、汚れ以上に書類の見栄えを損なうため、絶対に行ってはいけません。たとえ最後の項目で汚してしまったとしても、手間を惜しまず、潔く新しい履歴書に書き直すという丁寧な姿勢こそが、あなたの真摯さや誠実さ、そして仕事に対する責任感の強さを伝えることに繋がります。
時間がない場合のスマートな対処法
問題は、面接開始まで時間的な余裕がなく、書き直すのが物理的に難しい場合です。このような緊急事態に備え、パソコンで作成した履歴書データは常にクラウド上やUSBメモリに保存しておくことを強くお勧めします。そうすれば、最寄りのコンビニエンスストアのマルチコピー機などを利用して、すぐに新しい履歴書を印刷することが可能です。
もし再印刷も不可能な状況であれば、正直に状況を説明することが最善の策です。面接の冒頭で、「大変申し訳ございません。本日こちらへ向かう途中、応募書類を汚してしまいました。後日、改めて綺麗な状態のものを提出させていただいてもよろしいでしょうか」と、誠心誠意お詫びし、指示を仰ぎましょう。潔く非を認め、誠実に対応する姿勢は、あなたの危機管理能力の高さを示すことにも繋がり、決してマイナスの評価にはなりません。
履歴書を汚さないための事前の対策
このような事態を未然に防ぐためには、日頃からの準備が何よりも大切です。履歴書を作成する際は、机の上をきれいに片付け、飲み物などを近くに置かないようにしましょう。持ち運ぶ際は、必ず無色透明のクリアファイルに入れ、さらにそれを封筒に入れるという二重の対策を徹底します。雨が降りそうな天候の日は、鞄ごとビニール袋で覆うなどの工夫も有効です。応募書類を「大切な商品」として扱う意識を持つことが、あなたのプロフェッショナルとしての評価を守ることに繋がります。