薬剤師の履歴書、「休み希望」はどう書く?本人希望欄の正しい書き方
薬剤師の転職活動で履歴書を作成する際、最後に待ち受けている「本人希望記入欄」。この欄に、休日の希望をどこまで、どのように書けば良いのか、その扱いに悩む方は少なくありません。「正直に書くと、選考で不利になってしまうのではないか」「何も書かない方が無難なのだろうか」といった疑問は、多くの方が抱えるものです。この記事では、採用担当者に好印象を与え、円滑なコミュニケーションに繋げるための、本人希望記入欄における休み希望の正しい書き方と注意点を詳しく解説します。
原則は「貴社規定に従います」と記載するのがマナー
まず、この欄の基本的なルールとして、休日の曜日や日数に関して、絶対に譲れない条件がない場合は、「貴社規定に従います。」と記載するのが最も一般的で丁寧な書き方です。応募先が病院であれば「貴院規定に」、薬局であれば「貴局規定に」と、応募先に合わせて使い分けると、より配慮が伝わります。
この一文を記載することで、特定の休日に固執するのではなく、企業のルールやシフト体制の中で柔軟に働く意思があることを示すことができます。「特になし」と書いたり、何も書かずに空欄のまま提出したりするよりも、ビジネス文書としての体裁が整い、前向きな姿勢を伝えることができます。
休みの希望を記載しても良いケース
原則として上記のように記載しますが、状況によっては、休みの希望を明確に伝えておいた方が、採用後のミスマッチを防ぐために双方にとって有益となる場合があります。
その代表例が、育児やご家族の介護といった家庭の事情により、勤務できない曜日や、「絶対に譲れない休日」がある場合です。例えば、「日曜日は家族の介護のため、毎週お休みをいただく必要があります」といった状況を正直に伝えておくことで、入社後に「こんなはずではなかった」という事態を避けることができます。また、パートタイマーやアルバ-イトとして、特定の曜日や日数のみの勤務を希望する場合も、この欄に希望シフトを明記するのが一般的です。
好印象を与える希望の伝え方と具体的な書き方
もし希望する休日を記載する場合は、一方的な要求という印象を与えないよう、謙虚な姿勢で、かつ簡潔に記述することが非常に重要です。その際は、なぜその休みが必要なのかという「理由」を正直に添えることで、採用担当者もあなたの事情を理解し、配慮しやすくなります。
例えば、「子供の習い事の送迎のため、毎週水曜日の午後は休ませていただけますと幸いです。」や、「家族の介護の都合上、土日いずれかの休日を希望いたします。」といった書き方が考えられます。あくまで「相談」や「お願い」というニュアンスで、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
給与や待遇に関する希望は書かないのが基本
本人希望記入欄で最も注意すべき点は、休日の希望と同様に、具体的な給与額や福利厚生といった待遇面に関する細かい希望を記載しないことです。履歴書の段階で条件面ばかりを主張してしまうと、「仕事内容よりも待遇が第一なのか」と、仕事への意欲を疑われてしまう可能性があります。給与などの条件交渉は、選考が進み、内定前後の面談といった具体的な段階で行うのが一般的です。履歴書には記載しないのが賢明な判断と言えるでしょう。