薬剤師の転職、職務経歴書で「有給消化中」をどう書く?
薬剤師の皆様が転職活動を行う際、すでに最終出社日を終え、残った有給休暇を消化している期間に選考が進むケースは少なくありません。その際に、「職務経歴書には、現在の状況をどう書けば良いのだろうか」「『在職中』なのか、それとも『退職』なのか」と、その正しい書き方に悩んでしまう方も多いでしょう。この記事では、採用担当者にご自身の状況を正確に、かつ好印象に伝えるための、「有給消化中」の職務経歴書の書き方について詳しく解説します。
有給消化中のステータスは「在職中」
まず、最も重要な原則として、有給休暇を消化している期間中は、まだ会社との雇用契約が継続しているため、あなたの法的な身分は「在職中」となります。したがって、職務経歴書や履歴書の職歴欄には、「退職」と記載するのではなく、「在職中」であることを示すのが正しい書き方です。退職年月を記載するのは、正式な退職日を迎えた後になります。
職務経歴書への具体的な書き方
職務経歴書には、現在(あるいは直近)の勤務先の在籍期間の最後に、「退職」とは書かず、「現在に至る」と記載します。これにより、あなたが現在もその組織に在籍していることが明確に伝わります。
記入例:
勤務期間:20〇〇年4月~現在に至る
会社名:株式会社〇〇メディカル
事業内容:調剤薬局の運営
「退職予定日」を補足して入社可能時期を伝える
「現在に至る」と記載するだけでは、採用担当者はあなたがいつから入社可能なのかを正確に把握できません。そこで、この情報に加えて、確定している「退職予定日」を書き添えるのが、非常に親切でスマートな対応です。
書き方としては、職務経歴の「現在に至る」と記載した行のすぐ下に、「(20〇〇年〇月〇日 退職予定)」といった形で、括弧書きで明記するのが分かりやすく、一般的です。
また、履歴書の「本人希望記入欄」などを活用し、「現在在職中ですが、〇〇年〇月〇日付で退職予定です。そのため、〇〇年〇月〇日以降の入社が可能です」というように、入社可能日をより具体的に記載するのも、あなたの計画性や入社意欲の高さを示す上で非常に効果的です。
面接での伝え方とアピールのポイント
面接で現在の状況について質問された際も、職務経歴書の記載内容と一貫性のある説明をすることが重要です。「現在は最終出社日を終え、有給休暇を消化しており、〇月〇日付で退職予定です。業務の引き継ぎは完了しておりますので、〇月〇日以降、速やかに入社が可能です」というように、状況を正確に、かつ簡潔に伝えましょう。
この有給消化期間は、単なる待機期間ではありません。「次のキャリアに向けて、心身ともにリフレッシュし、万全の状態で貢献するための準備期間です」といった、前向きな姿勢を示すことで、あなたのプロフェッショナルとしての意識の高さをアピールすることができます。誠実で正確な情報提供が、採用担当者との信頼関係を築く第一歩となるのです。







