薬剤師の職務経歴書、2枚目の書き出しと構成のポイント
薬剤師として豊富なキャリアを積んでこられた方が転職活動を行う際、これまでの実績や経験をまとめると、職務経歴書がA4用紙1枚では収まりきらないことも少なくありません。その際に、「2枚目に移る時、書き出しはどうすれば良いのだろうか」「複数枚にわたる書類は、どう構成すれば良いのか」と、その書き方に悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。この記事では、あなたのキャリアを効果的に、かつ分かりやすく伝えるための、2枚以上にわたる職務経歴書の正しい書き方と構成のポイントについて詳しく解説します。
経験豊富な薬剤師は2枚になっても問題ない
まず結論として、職務経歴書がA4用紙2枚になることは、全く問題ありません。むしろ、豊富な実務経験を持つ薬剤師の方であれば、その内容を分かりやすく、かつ具体的に記述するためには、2枚程度になるのが一般的です。伝えたい情報を無理やり1枚に詰め込むために、文字のサイズを極端に小さくしたり、余白のないレイアウトにしたりする方が、かえって読みにくく、採用担当者に配慮が足りないという印象を与えてしまう可能性があります。大切なのは枚数そのものよりも、あなたのキャリアが分かりやすく整理され、強みが明確に伝わることです。
2枚目の書き出しに特別なルールはない
職務経歴書の2枚目に、特別に記載すべき「書き出し」の言葉や決まったルールはありません。職務経歴書は、たとえ複数枚にわたっていても、全体で一つの連続した書類です。したがって、2枚目の書き出しは、1枚目の最後の行からの続きを、そのまま書き始めるのが正しい書き方です。例えば、1枚目の最後が職務経歴の途中であれば、2枚目の冒頭はその続きの業務内容から始まります。1枚目が職歴の区切りで終わっていれば、2枚目は次の職歴から書き始めます。「続き」といった言葉をわざわざ入れる必要はありません。
採用担当者が読みやすい構成のポイント
2枚以上にわたる職務経歴書で最も重要なのは、採用担当者がストレスなく読み進められるように構成を工夫することです。まず、1枚目と2枚目の区切り方ですが、最も理想的なのは、職歴の区切りが良い箇所で改ページを行うことです。例えば、一つの会社での経歴が1枚目の途中で終わるようにし、次の会社の経歴は2枚目の頭から書き始めると、情報が整理されて非常に見やすくなります。
もし、一つの会社での経験が長く、どうしてもページをまたいでしまう場合は、文章の途中で改ページされるのではなく、業務内容の箇条書きの区切りなど、意味が途切れない箇所で改ページするように配慮しましょう。
複数枚の書類で必須となるマナー
書類が複数枚にわたる場合は、採用担当者が管理しやすいように、いくつかの基本的なマナーを守ることが重要です。まず、各ページの下部などに「1/2」「2/2」といったページ番号を必ず記載しましょう。これにより、書類が複数枚にわたることを明確に示し、万が一ページがバラバラになってしまった場合でも、順番が分かるようになります。
また、ページ番号とあわせて、フッターなどに小さくご自身の氏名を記載しておくと、より丁寧な印象になります。そして、提出する際は、書類の左上の角をホッチキスではなく、クリップで1箇所留めるのが基本です。これは、採用担当者がコピーを取る際に、針を外す手間をかけさせないための配慮です。これらの細やかな心遣いが、あなたの丁寧な仕事ぶりと真摯な姿勢を伝えることに繋がります。