薬剤師の転職、職務経歴書はA3サイズでも良い?
薬剤師の皆様が転職活動を行う際、ご自身のスキルや経験を詳細にアピールするための職務経歴書は、履歴書と並んで非常に重要な書類です。その作成にあたり、市販の履歴書には見開きでA3サイズになるものもあるため、「職務経歴書もA3サイズで作成した方が良いのだろうか」と、その用紙サイズについて悩む方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、現在の転職市場における標準的な職務経歴書のサイズと、用紙選びの基本マナーについて詳しく解説します。
結論として職務経歴書は「A4サイズ」が基本
まず結論から申し上げると、職務経歴書の用紙サイズは「A4」で作成するのが、現在のビジネスシーンにおける絶対的な基本マナーです。市販の履歴書で見かける見開きA3サイズ(A4二つ折り)のフォーマットは、あくまで手書きで経歴全体を一覧するためのものであり、パソコンでの作成が主流である職務経歴書には適していません。
採用担当者は、応募者から受け取った書類をA4サイズのファイルで一括して管理することがほとんどです。そのため、職務経歴書もA4サイズで提出することで、書類が整理しやすく、管理しやすいというメリットがあります。
なぜA3サイズは避けるべきなのか
職務経歴書をA3サイズで作成・提出することが推奨されないのには、明確な理由があります。最も大きな理由は、採用担当者にとって「扱いにくい」からです。オフィスの複合機やスキャナーはA4サイズを基本としていることが多く、A3サイズの書類をコピーしたり、データ化したりする際には、サイズを変更したり、分割したりする余計な手間が発生します。
また、他の応募者の書類がすべてA4で揃っている中で、A3サイズの書類が一つだけ混じっていると、ファイリングがしにくく、悪目立ちしてしまう可能性もあります。このような些細な点から、「相手への配慮ができない」「ビジネスマナーを知らない」といった、かえってネガティブな印象を与えかねません。
応募書類はサイズを統一するのがマナー
職務経歴書とあわせて履歴書を提出する場合、これらの応募書類すべてのサイズを統一することが非常に重要です。たとえ履歴書を見開きA3サイズで作成したとしても、職務経歴書はA4で作成し、提出する書類全体のサイズ感を揃える配慮が求められます。
最も確実で推奨される方法は、履歴書、職務経歴書、そして送付状を含めたすべての応募書類を「A4サイズ」で統一することです。これにより、受け取った採用担当者がスムーズに書類を扱うことができ、スマートで丁寧な印象を与えることができます。
経験が豊富な場合は複数枚で作成する
豊富なキャリアを持つ薬剤師の方であれば、職務経歴書の内容がA4用紙1枚に収まらないことも珍しくありません。その場合は、無理に1枚に詰め込むのではなく、A4用紙2枚、あるいは3枚にわたって作成して全く問題ありません。文字のサイズを小さくしたり、余白をなくしたりして読みにくくなるよりも、要点を整理し、複数枚にわたって分かりやすく記述する方が、採用担当者からの評価は高まります。用紙のサイズ選びで迷った際には、ビジネスの標準であるA4サイズを選択しておけば間違いありません。