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20代薬剤師の月収・年収はいくら?職場別の給与と30代へのキャリアプラン

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キャリアの第一歩!20代薬剤師のリアルな「お給料」事情

長い学生生活を経て、国家試験を突破し、念願の薬剤師としてのキャリアをスタートさせた20代の皆さん。社会人としての生活が始まり、「周りの同年代はどれくらいもらっているんだろう?」「将来、給料はちゃんと上がっていくのかな?」といった、自分のお給料に関する期待や不安が湧いてくる頃ではないでしょうか。

20代は、薬剤師としての土台を築く非常に重要な時期です。この時期の経験や働き方が、30代以降のキャリアと収入を大きく左右します。

この記事では、20代薬剤師のリアルな月収・年収事情から、将来の収入を左右するキャリアの考え方までを、分かりやすく解説していきます。

20代薬剤師の平均月収と年収|手取り額もシミュレーション

まずは、20代薬剤師の全体的な給与水準を見ていきましょう。様々な統計データを総合すると、20代薬剤師の平均月収は28万円~35万円がひとつの目安となります。

年収に換算すると、400万円~550万円程度が中心的なレンジです。これは、同年代の他の職種と比較しても恵まれた水準と言えます。

ただし、新卒1年目の夏のボーナスは、算定期間に満たないため寸志(数万円程度)となることが多く、冬のボーナスから満額支給されるのが一般的です。

気になる「手取り額」は?

求人票に記載されている月収は「額面」であり、そこから社会保険料(健康保険・年金など)や税金(所得税など)が差し引かれます。実際に銀行口座に振り込まれる「手取り額」は、額面の8割程度と覚えておくと良いでしょう。

例えば、月収30万円の場合、手取り額は約24万~25万円が目安となります。この金額を基に、家賃や生活費などの家計を考えることが大切です。

【職場別】初任給が高いのはどこ?20代のキャリアスタート比較

20代の月収を大きく左右するのが、「最初の職場選び」です。職場によって初任給や昇給のペースは大きく異なります。

1位:ドラッグストア

  • 月収の目安:30万円~38万円

20代の初任給が最も高い傾向にあるのがドラッグストアです。これは、調剤業務に加えて、OTC医薬品のカウンセリング販売や店舗運営に関わる業務など、幅広いスキルが求められるためです。また、土日祝日の勤務や夜間営業があることも、給与水準を押し上げる一因となっています。

2位:調剤薬局

  • 月収の目安:26万円~32万円

最も多くの薬剤師がキャリアをスタートさせる調剤薬局は、ドラッグストアに次いで高い水準です。大手チェーンから中小薬局まで様々で、調剤の基礎をじっくりと学ぶことができます。

3位:病院

  • 月収の目安:23万円~28万円

病院薬剤師は、チーム医療の中核を担うやりがいの大きな仕事ですが、初任給は比較的控えめです。しかし、給与額だけでは測れない「最先端の臨床知識を学べる」「専門薬剤師を目指せる」といった大きなメリットがあり、将来のキャリアを見据えた若手薬剤師に人気の職場です。

20代のうちは何をすべき?仕事内容と求められる役割

20代は、何よりもまず**一人前の薬剤師として自立するための「基礎固め」**の時期です。

  • 調剤・鑑査・投薬の基本スキルの習得: 処方箋の内容を正確に読み取り、安全に薬を患者さんへお渡しするための基本スキルを、ミスなく完璧にこなせるようになることが最初の目標です。
  • コミュニケーション能力の向上: 患者さんへの服薬指導はもちろん、医師への疑義照会や、職場のスタッフとの円滑な連携など、医療人としてのコミュニケーション能力を磨くことが求められます。

給与の高い職場は魅力的ですが、20代のうちは、こうした基礎をしっかりと教えてくれる教育・研修制度の充実度を、職場選びの最も重要な軸にすることをお勧めします。

30代で差がつく!20代からのキャリアプランと月収アップ戦略

20代の過ごし方で、30代以降のキャリアと収入は大きく変わってきます。将来の月収アップを見据え、20代のうちから意識しておきたいことをご紹介します。

  1. 目の前の業務を完璧にこなす何よりもまず、日々の業務に真摯に取り組み、周囲から信頼される薬剤師になることが基本です。この信頼が、将来のキャリアの土台となります。
  2. 興味のある分野を見つける日々の業務の中で、「在宅医療に興味がある」「特定の疾患領域(がん、糖尿病など)をもっと深く知りたい」といった、自分の関心分野を見つけましょう。それが、専門性を高める第一歩です。
  3. 自己研鑽の習慣をつける認定薬剤師の取得に必要な研修単位の取得を始めたり、地域の薬剤師会の勉強会に参加したりと、早期から学ぶ習慣をつけることが大切です。
  4. 転職もキャリア戦略の一つ3~5年ほど経験を積み、自分のやりたい方向性が見えてきたら、より良い条件や専門性を高められる環境を求めて転職するのも有効なキャリア戦略です。20代後半は、ポテンシャルと実務経験を併せ持つ、転職市場で非常に価値の高い人材と見なされます。

まとめ:20代は将来への投資期間。給与と経験のバランスで選ぼう

20代薬剤師の月収は、同年代の他の職種と比べても恵まれた水準にあります。しかし、この時期は目先の給与額だけに捉われるべきではありません。

20代は、これからの長い薬剤師人生の方向性を決める、いわば**「未来への投資期間」**です。給与、やりがい、そして何よりも「薬剤師として成長できる環境か」という3つのバランスを考え、あなたにとって最適なキャリアの第一歩を踏み出してください。その一歩が、10年後のあなたの価値と収入を大きく左右するはずです。

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