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薬剤師の年収と月収はいくら?給与明細の内訳や手取り額の目安を解説

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薬剤師の収入について考えるとき、年収と合わせて月々の生活に直結する「月収」や「手取り額」は非常に気になるポイントです。この記事では、薬剤師の年収と月収の関係性、給与明細の一般的な内訳、そして実際に手元に残る手取り額の目安などについて、わかりやすく解説していきます。

薬剤師の年収と月収の関係

まず、年収と月収の基本的な違いを理解しておきましょう。

  • 年収: 1年間(通常は1月1日から12月31日まで)の総支給額のことです。これには、毎月の給与(基本給+諸手当)に加えて、賞与(ボーナス)が含まれます。
  • 月収(月給): 毎月決まって支払われる給与のことです。基本給に加えて、薬剤師手当や役職手当などの固定的な手当が含まれるのが一般的です。残業手当や通勤手当などは、月によって変動する場合があります。

一般的に、年収は「月収 × 12ヶ月 + 年間賞与額」で計算されます。賞与の有無や支給月数は勤務先によって大きく異なり、年2回(夏・冬)で合計給与の数ヶ月分が支給されるケースが多いですが、年俸制で賞与がない場合や、業績によって変動する場合もあります。

薬剤師の月収の「現実」と内訳

薬剤師の月収は、新卒、中堅、ベテランといった経験年数や、勤務先の種類(病院、薬局、ドラッグストア、企業など)、役職などによって幅があります。

給与明細を見ると、月収(総支給額)の内訳が記載されています。主な項目としては以下のようなものがあります。

  • 基本給: 給与の基本となる部分です。年齢や勤続年数、能力などに基づいて決定されます。
  • 諸手当:
    • 薬剤師手当(資格手当): 薬剤師という国家資格に対する手当です。
    • 役職手当: 管理薬剤師、薬局長、エリアマネージャーなどの役職に対して支払われる手当です。
    • 時間外手当(残業手当): 所定労働時間を超えて勤務した場合に支払われます。
    • 通勤手当: 自宅から勤務先までの交通費です。
    • 住宅手当: 企業によっては、家賃補助として支給される場合があります。
    • 地域手当: 特定の地域で勤務する場合に、物価などを考慮して支給されることがあります。
    • その他手当: 家族手当、専門薬剤師手当など、企業独自の様々な手当が存在します。

これらの手当の種類や金額は勤務先によって大きく異なるため、就職・転職の際にはしっかりと確認することが大切です。

薬剤師の「手取り月収」はどれくらい?

実際に銀行口座に振り込まれるのは、総支給額から税金や社会保険料などが差し引かれた後の「手取り月収」です。では、どのようなものが差し引かれるのでしょうか。

控除される主な項目:

  • 所得税: 所得に応じて課税される国税です。
  • 住民税: 住んでいる都道府県や市区町村に納める税金です。前年の所得に基づいて計算され、通常、入社2年目から給与天引きが始まります。
  • 社会保険料:
    • 健康保険料: 病気やケガをした際の医療費負担を軽減するための保険料です。
    • 厚生年金保険料: 老後の年金や障害年金、遺族年金などのための保険料です。
    • 雇用保険料: 失業した際の給付や育児休業給付などのための保険料です。
    • 介護保険料: 40歳以上になると徴収される保険料で、介護サービスのための財源となります。

これらの税金や社会保険料は、総支給額や扶養家族の有無、年齢などによって変動しますが、一般的に手取り月収は総支給額の75%~85%程度が目安と言われています。例えば、総支給額が30万円の場合、手取り月収は22万5千円~25万5千円程度になる計算です。

年収・月収に影響を与える要素

薬剤師の年収や月収は、これまで述べてきた内訳以外にも、以下のような様々な要素によって左右されます。

  • 勤務先の種類と規模: 病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社など、業態や企業の規模によって給与水準や昇給のペースは異なります。
  • 雇用形態: 正社員、パート・アルバイト、派遣社員など、雇用形態によって給与体系(月給制、時給制など)や賞与の有無が異なります。
  • 経験年数とスキル: 実務経験が豊富で、専門性の高いスキルを持つ薬剤師ほど、高い給与を得られる傾向にあります。
  • 役職: 管理薬剤師や薬局長などの管理職に就くと、役職手当がつき月収が上がります。
  • 地域: 都市部と地方、薬剤師の需給バランスによって給与水準に差が出ることがあります。
  • 資格: 認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を保有していると、資格手当が支給されることがあります。
  • 残業時間: 残業の多寡や、残業手当が適正に支払われるかどうかも、月収に影響します。

薬剤師が月収を上げるためのポイント

薬剤師として月収を上げていくためには、以下のような点を意識すると良いでしょう。

  • 昇給・昇進を目指す: 勤務先での評価を高め、着実に昇給や昇進を目指すことが基本です。
  • 専門性を高める: 認定薬剤師などの資格を取得したり、特定の分野での専門知識を深めたりすることで、資格手当やより専門性の高い業務への配置が期待できます。
  • より条件の良い職場へ転職する: 現在の職場の給与水準や昇給制度に不満がある場合は、自身の経験やスキルを活かせる、より待遇の良い職場への転職も有効な手段です。
  • 手当の充実した職場を選ぶ: 住宅手当や家族手当など、福利厚生としての手当が充実している職場は、実質的な手取り額を増やすことにつながります。
  • 資産運用や副業(規則の範囲内で): 収入源を増やすという意味で、余剰資金での資産運用や、勤務先の就業規則で認められている範囲での副業を検討するのも一つの方法です。

まとめ

薬剤師の年収や月収は、勤務先、経験、スキル、地域など多くの要因によって変動します。また、実際に手元に残る「手取り月収」は、総支給額から所得税や住民税、社会保険料などが差し引かれた金額となります。

ご自身の給与明細の内訳をしっかりと理解し、現在の収入状況を把握することは、将来のキャリアプランやライフプランを考える上で非常に重要です。年収や月収といった金銭的な条件だけでなく、福利厚生、職場の環境、仕事のやりがいなども含めて、総合的に判断し、納得のいく働き方を選択していきましょう。

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