2025.06.07

名古屋大学病院の薬剤師採用｜仕事内容からキャリアパス・待遇まで

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「最先端の医療と研究に触れながら、薬剤師としての専門性を極めたい」

「臨床・研究・教育が一体となった環境で、次世代の医療を担う人材になりたい」

東海地方、ひいては日本の医療をリードする名古屋大学医学部附属病院（名大病院）。特定機能病院として高度な医療を提供するだけでなく、医学・薬学研究の拠点でもあるこの病院は、薬剤師が専門家として最高のキャリアを築ける、国内でも有数の環境です。

この記事では、名古屋大学病院で働く薬剤師の具体的な仕事内容、成長を支える教育制度、そして採用の機会を掴むためのポイントについて、詳しく解説していきます。

Contents

臨床・研究・教育を繋ぐ、薬剤師の高度な専門業務

名大病院の薬剤師の役割は、調剤や服薬指導といった基本的な業務にとどまりません。最先端の医療現場で、薬物療法のスペシャリストとして、臨床・研究・教育のあらゆる場面で活躍することが求められます。

各診療科に深く関与し、医師や看護師と対等なパートナーとして薬物療法を推進します。

高度な薬物療法管理: がん化学療法、移植医療、再生医療、精神科領域など、専門性の高い領域で、患者一人ひとりに合わせた最適な処方設計や副作用モニタリングに貢献します。
専門薬剤師外来: 喘息、ワルファリン、慢性腎不全（CKD）など、特定の疾患を持つ患者さまを対象とした専門外来を担当し、きめ細やかな服薬指導や生活指導を通じて治療効果の向上と副作用の防止に努めます。
チーム医療への参画: 栄養サポートチーム（NST）、感染制御チーム（ICT）、緩和ケアチームなど、多職種チームの中核メンバーとして、薬学的視点から治療全体をサポートします。

名大病院は、新しい治療法や医薬品を世に送り出すための研究拠点でもあります。薬剤師も、臨床研究や治験に深く関与し、新薬開発のプロセスを支えます。日々の臨床で得た疑問（クリニカル・クエスチョン）を研究テーマとし、学会発表や論文執筆に繋げるなど、アカデミックな活動も活発に行われています。

「人を育てる」という大学病院の使命のもと、名大病院では薬剤師一人ひとりの成長を力強くバックアップする体制が整っています。

新卒者や若手薬剤師を対象とした、2年間の卒後研修プログラムです。1年目に薬剤師としての基礎的な知識・技能を幅広く習得し、2年目には専門コースでより高度なチーム医療を実践。将来、指導的な役割を担える臨床薬剤師を育成します。

名大病院は、数多くの専門・認定薬剤師制度における研修施設に認定されています。がん専門薬剤師、感染制御専門薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師、NST専門療法士など、院内には各分野のスペシャリストが多数在籍。豊富な症例と指導薬剤師のもとで、自身の目標とする資格取得に挑戦できます。

臨床のスペシャリストとしての道はもちろん、研究者として大学院に進学する道、後進の育成に携わる教育者としての道、さらには病院運営に関わる管理職への道など、本人の意欲次第で多様なキャリアパスを描くことが可能です。

東海国立大学機構の職員として、安定した身分のもとで安心して業務に専念できる環境も大きな魅力です。

給与・待遇: 給与は機構の規定に基づき、経験や能力に応じて決定されます。各種手当（通勤手当、住居手当など）や賞与も整備されており、安定した生活基盤を築くことができます。
福利厚生: 年金・健康保険は文部科学省共済組合に加入となり、手厚い保障が受けられます。育児・介護休業制度はもちろん、院内には保育所も完備されており、ライフステージの変化に柔軟に対応しながら長く働き続けられる環境です。

名大病院の薬剤師採用は、主に「薬剤師レジデント」と、経験者を対象とした「正職員（任期付含む）」の募集があります。

採用情報は、名古屋大学医学部附属病院薬剤部の公式ウェブサイト内にある「職員募集の案内」ページで公開されます。募集時期はそれぞれ異なりますので、関心のある方は定期的にウェブサイトをチェックすることが不可欠です。

名大病院の選考では、薬剤師としての知識に加え、論理的思考力、研究マインド、そして未来の医療への貢献意欲が問われます。

明確なビジョン: なぜ一般的な病院ではなく、大学病院、その中でも名大病院で働きたいのか。臨床・研究・教育という3つの側面から、自分がどう貢献し、どう成長していきたいかを具体的に語れるように準備しましょう。
学習意欲と探究心: 面接では、これまでの経験で何を学び、どんな課題意識を持っているかが問われます。日々の業務に疑問を持ち、常に学び続ける姿勢を示すことが重要です。
論理的な説明能力: 自身の考えや経験を、相手に分かりやすく、論理的に説明する能力が求められます。