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薬剤師の月給はいくら?【完全ガイド】職場・年齢・働き方別の給与事情

kaitori

気になる薬剤師の「お給料」、月給は一体いくら?

薬剤師を目指す学生の方、キャリアをスタートさせたばかりの新人薬剤師の方、そして転職を考える現役薬剤師の方まで、多くの人が自身の「月給」に大きな関心を持っているのではないでしょうか。

「薬剤師の給料は高いと聞くけれど、実際はどうなの?」という素朴な疑問は、将来のライフプランを考える上で非常に重要です。この記事では、そんな薬剤師の月給事情について、職場や年齢、働き方による違いから、収入をさらにアップさせるためのキャリア戦略まで、あらゆる角度から詳しく解説していきます。

【結論】薬剤師の平均月給と年収の全体像

まず、最も知りたいであろう平均値から見ていきましょう。公的な統計データによると、薬剤師の平均月収は38万円~40万円前後がひとつの目安となります。これは、日本の労働者全体の平均と比較しても、専門職として恵まれた水準と言えます。

  • 年収に換算すると?上記の月収に、年間の賞与(ボーナス)を加えた平均年収は、約480万円~580万円になることが多いです。ボーナスの額は企業の業績や個人の評価によって変動しますが、年収を大きく左右する重要な要素です。
  • 重要なポイント「手取り額」月給(額面給与)から社会保険料(健康保険、年金など)や税金(所得税、住民税)が差し引かれ、実際に銀行口座に振り込まれる手取り額は、額面の8割程度になるのが一般的です。例えば月給40万円の場合、手取りは約32万円が目安となります。

【職場別】で見る薬剤師の月給の違い

薬剤師の月給は、どの職場で働くかによって大きく異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

  • ドラッグストア月給は高めの傾向にあり、月収35万円以上の求人も珍しくありません。これは、調剤業務に加えてOTC医薬品の販売や店舗運営に関わるなど、業務範囲が広く、土日祝日の勤務があるためです。
  • 調剤薬局最も多くの薬剤師が働く職場で、月収は30万円台がボリュームゾーンです。大手チェーンから地域密着型の個人薬局まで様々ですが、薬剤師としての専門性を深めながら安定して働けるのが魅力です。
  • 病院月収はドラッグストアや調剤薬局に比べてやや低い傾向にあり、月収28万円前後からスタートすることも多いです。しかし、チーム医療の一員として最先端の臨床知識を学べる、専門薬剤師などのキャリアパスが目指せるなど、給与以外の大きなメリットがあります。
  • 製薬会社など企業MR(医薬情報担当者)や研究開発職、臨床開発職などは、全体的に給与水準が非常に高く、月収・年収ともに他の職場を大きく上回る可能性があります。ただし、その分、就職の難易度も高くなります。

【年齢・経験別】で見る薬剤師の月ถ収推移

薬剤師の月収は、年齢と経験を重ねることで着実に上昇していきます。

  • 20代(新人・若手)経験を積み、医療人としての基礎を固める時期です。月収は30万円前後からスタートし、日々の業務を通じてスキルアップを図ります。
  • 30代(中堅)一人前の薬剤師として現場の中核を担い、管理薬剤師などへの昇進も見えてきます。月収は30万円台後半~40万円台へと上昇していきます。
  • 40代以降(ベテラン)マネジメント職や専門性を極めるなど、キャリアが多様化します。エリアマネージャーや薬局長、専門薬剤師として、その経験と知識に見合った高い報酬を得ることができ、月収40万円台後半~50万円以上を目指せます。

【雇用形態別】月給の変動要因

働き方や役職によっても、月給は大きく変わります。

  • パート・アルバイト時給制で働く場合、全国的な時給相場は2,000円~3,000円程度です。特に薬剤師が不足している地域や、夕方以降・土日などの時間帯では、さらに高い時給が設定されることもあります。
  • 管理薬剤師店舗の医薬品管理の責任者である管理薬剤師になると、役職手当がつきます。手当額は企業によりますが、月額3万円~10万円程度が月収に上乗せされるのが一般的で、大きな収入アップに繋がります。

薬剤師が月給を上げるためのキャリア戦略

現在の収入に満足していない、あるいは将来さらに高い月収を目指したいと考えるなら、キャリア戦略を意識することが重要です。

  1. 専門性を高める「がん専門薬剤師」や「感染制御専門薬剤師」などの認定・専門薬剤師資格を取得することで、自身の市場価値を高めます。資格手当が支給される職場も多くあります。
  2. マネジメント職を目指す管理薬剤師、エリアマネージャー、薬局長など、マネジメントのキャリアを歩むことは、収入アップの最も確実な道の一つです。
  3. 給与水準の高い業界・職場へ転職する調剤薬局からドラッグストアへ、あるいは思い切って製薬会社へ、というように、より高い給与水準の職場へ経験を武器に転職するのも有効な手段です。
  4. 独立開業するリスクは伴いますが、自ら薬局を経営することで、収入の上限は事実上なくなります。経営が軌道に乗れば、勤務薬剤師時代を大きく上回る収入を得ることも夢ではありません。

まとめ:薬剤師の月給は、キャリアプラン次第で大きく変わる

薬剤師の月給は、専門職として安定しており、他の多くの職種と比べても恵まれた水準にあります。しかし、その収入は、働く場所、年齢、役職、そして何よりもあなた自身のキャリア意識によって大きく変動します。

この記事で紹介した様々なデータを参考に、ご自身の現在地を確認し、5年後、10年後の理想のキャリアと収入計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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