薬剤師の転職面接：好印象を与える「かばんの置き場所」とマナー

面接における身だしなみと「かばんの扱い」

薬剤師の転職活動における面接は、ご自身の専門知識や経験を伝えるだけでなく、人柄や社会人としてのマナーも厳しく評価される場です。患者様や医療関係者からの信頼が不可欠な職業だからこそ、清潔感のある身だしなみや丁寧な立ち居振る舞いが求められます。スーツや髪型はもちろんですが、意外と見落としがちなのが「かばん（鞄）」の扱いです。特に「かばんの置き場所」は、その人のビジネスマナーが表れやすいポイントとして、面接官に注目されています。

面接に持参するかばんの選び方

まず前提として、面接に持参するかばんは、ビジネスシーンにふさわしいものを選ぶことが大切です。A4サイズの書類（履歴書や職務経歴書、企業の資料など）が折らずに入る大きさで、色は黒や紺、濃い茶色など落ち着いたものが基本です。また、面接室の床に置くことを想定し、何も支えがなくても「自立するタイプ」のかばんを選ぶと、マナーの面でも非常にスマートです。カジュアルなリュックサックやトートバッグは避けましょう。

入室から着席までのかばんの扱い

面接室に入室したら、まずは椅子の横に立ち、面接官に向き直って挨拶をします。この時点では、かばんはまだ手に持ったままです。面接官から「どうぞお掛けください」と着席を促されたら、「失礼いたします」と一礼し、椅子に座る準備をします。

正しい「かばんの置き場所」

かばんを置く正しい場所は、「ご自身が座る椅子の横（足元）の床」です。着席を促された後、椅子に座る直前のタイミングで、利き手側の床に、かばんが倒れないように静かに置きます。自立するかばんであれば、そのまま立てて置きますが、もし倒れそうな場合は、椅子の脚に軽くもたれさせても構いません。この一連の動作がスムーズに行えると、落ち着いた印象を与えられます。

絶対に避けるべきNGな置き場所

一方で、ビジネスマナーとして不適切とされる「かばんの置き場所」もあります。最もやってはいけないのは、持参したかばんを「面接用の机の上」に置くことです。机の上は、あくまで応募書類や資料を広げるためのスペースであり、私物であるかばんを置く場所ではありません。また、「隣の空いている椅子」の上や、「ご自身が座る椅子の背もたれ」にかける行為も、マナー違反と見なされます。必ず、ご自身の足元、椅子の横の床に置くことを徹底しましょう。

面接マナーに不安がある場合は

このように、面接では「かばんの置き場所」一つをとっても、細かなルールが存在します。久しぶりの転職活動などで、こうした立ち居振る舞いやビジネスマナー全般に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。転職エージェントにご登録いただければ、薬剤師の転職市場に精通したコンサルタントが、求人のご紹介だけでなく、模擬面接などを通じて、こうした細かなマナーについても客観的な視点で丁寧にアドバイスをさせていただきます。万全の準備で自信を持って面接に臨むために、ぜひ一度ご登録をご検討ください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
好きなアニメは、薬屋のひとりごと。
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