薬剤師の履歴書、自転車通勤の場合の「通勤時間」の正しい書き方
薬剤師の転職活動で履歴書を準備する際、健康志向や交通の便から「自転車通勤」を希望される方も多いでしょう。その際に、「通勤時間」や「交通機関」の欄をどのように書けば、採用担当者に正確に、かつ好印象に伝えることができるのか、その書き方に迷うことがあるかもしれません。この記事では、薬剤師の転職活動において、自転車通勤を希望する場合の履歴書の正しい書き方と、その際の注意点について詳しく解説します。
自転車での通勤時間の正しい計算方法と書き方
履歴書に記載する通勤時間は、交通手段にかかわらず、自宅のドアを出てから応募先の事業所の入口に到着するまでの、いわゆる「ドアツードア」でかかる「片道の所要時間」を記入するのが基本です。
自転車での所要時間を算出するには、インターネットの地図アプリやルート検索サイトなどを活用するのが最も簡単で正確です。ご自身のペースを考慮しつつ、信号待ちなども含めた、現実的な時間を参考にしましょう。算出された時間は、「18分」であれば「約20分」、「27分」であれば「約30分」というように、5分単位で区切って少し余裕を持たせた上で記載するのが一般的です。
通勤時間欄には、算出した時間とともに、通勤手段が自転車であることを明確に記載します。
記入例:「自転車 約0時間20分」
「交通機関」や「最寄り駅」欄の書き方
履歴書のフォーマットに「利用交通機関」といった欄があれば、そこに「自転車」と記載します。「最寄り駅」の欄については、たとえ通勤に電車を利用しない場合でも、ご自宅から最も近い駅の名称(例:「JR鹿児島本線 博多駅」)を正直に記載するのが正しい書き方です。
その上で、自転車通勤を希望する意思を明確に伝えたい場合は、履歴書の「本人希望記入欄」などを活用し、「自転車での通勤を希望いたします。」と一言書き添えておくと、採用担当者にあなたの希望が正確に伝わり、誤解を防ぐことができます。
採用担当者が通勤情報から見ているポイント
採用担当者が応募者の通勤方法や時間に注目するのは、「安定して継続的に勤務できるか」という点を確認したいからです。自転車通勤の場合、特に雨や雪といった悪天候の日に、どう対応するのかを懸念する可能性があります。「悪天候で出勤が遅れたり、欠勤したりするリスクはないだろうか」という点を気にしているのです。この懸念を払拭するための配慮が、あなたの評価を高めることに繋がります。
雨天時など代替手段の伝え方で安心感を与える
採用担当者の不安を和らげ、あなたの計画性を示すために、悪天候時の代替通勤手段があることを伝えておくのは非常に有効な方法です。履歴書の「本人希望記入欄」に、以下のような一文を書き添えておきましょう。
「自転車通勤を希望いたします。(雨天の際は、公共交通機関を利用して通勤可能です。)」
このように補足することで、天候に左右されずに安定して通勤できることをアピールでき、採用担当者に安心感を与えることができます。
自転車通勤を希望する際の大前提
最後に、最も重要な注意点として、応募先の薬局や企業が自転車通勤を許可しているかどうかを、求人情報などで事前に必ず確認することが挙げられます。駐輪場の有無や、通勤手当の規定なども含め、企業のルールを尊重する姿勢が、社会人としての基本的なマナーです。