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横浜市立市民病院の薬剤師採用ガイド|仕事内容から採用試験・働きがいまで

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横浜市の基幹病院として、370万市民の生命と健康を守る重要な役割を担う「横浜市立市民病院」。地域医療支援病院として、救急医療、がん診療、周産期医療をはじめとする高度急性期医療を提供し、地域に深く根ざした信頼を築いています。

「市民のいのちと健康を守る」という使命のもと、この病院で働く薬剤師は、薬物療法のスペシャリストとしてチーム医療に不可欠な存在です。

この記事では、横浜市立市民病院の薬剤師というキャリアに興味を持つ方へ向けて、その仕事内容、働く魅力、そして採用に関する情報を詳しく解説します。

横浜市立市民病院の薬剤師の役割と理念

横浜市立市民病院の薬剤師は、「医療の担い手として、思いやりをもって患者中心の業務を行う」「医療者間の連携を密にし、良質で安全な薬物療法を実現する」といった理念を掲げています。この理念を胸に、日々以下の役割を果たしています。

  • 地域医療への中核的貢献: 横浜市民の健康を守る公立病院として、安全で効果的な薬物療法を安定的に提供し、地域の医療水準の向上に貢献します。
  • チーム医療の推進: 医師、看護師、その他の医療スタッフと密に連携し、カンファレンスや回診に積極的に参加。薬の専門家として、患者さんにとって最善の治療をチームで追求します。
  • 医療安全の徹底: 医薬品の供給から管理、調剤、投与に至るまで、あらゆるプロセスで安全性を最優先し、医療過誤の防止に努めます。

仕事内容の詳細

横浜市立市民病院の薬剤師は、急性期医療の最前線で、多岐にわたる専門業務を担っています。

  • 調剤業務主に入院患者さんの内服薬や注射薬を、最新の調剤支援システム(24時間自動注射薬払出システムなど)を活用して、安全かつ正確に調剤します。外来は原則院外処方ですが、夜間・休日や特殊な薬剤を必要とする患者さんには院内調剤で対応しています。
  • 病棟薬剤業務病棟に常駐し、入院患者さんの薬物療法を総合的にサポートします。持参薬の確認から始まり、ベッドサイドでの服薬指導、副作用のモニタリング、医師への処方提案まで、患者さんに最も近い場所で専門性を発揮します。
  • 専門的なチーム医療への参画各分野の専門家が集まるチームの一員として、薬学的知見を活かして貢献します。
    • がん化学療法: 治療計画(レジメン)の管理や、抗がん剤の安全な混合調製、患者さんへの丁寧な説明や副作用ケアを行います。
    • 緩和ケアチーム: 医療用麻薬などを活用し、患者さんの身体的・精神的な苦痛を和らげるための薬物療法を提案・管理します。
    • 感染対策チーム(ICT)/抗菌薬適正使用支援チーム(AST): TDM(薬物血中濃度モニタリング)などを通じて、抗菌薬の適正使用を推進し、院内感染対策に貢献します。
    • 栄養サポートチーム(NST): 患者さんの栄養状態に応じた輸液メニューの提案や、経管栄養剤の選択などに関わります。
    • 周術期管理チーム: 手術前後の患者さんの薬物療法を管理し、安全な周術期医療を支えます。
  • その他医薬品情報の収集・提供を行うDI業務や、次世代の薬剤師を育てるための薬学生実務実習の指導なども、重要な役割です。

働く魅力とやりがい

政令指定都市・横浜市の中核病院で、地方公務員として働くことには多くの魅力があります。

  • 市民の健康を支える大きなやりがい横浜市民の健康を支えているという、公立病院ならではの大きな使命感と誇りを持って働くことができます。
  • 幅広い症例と豊富な経験多様な診療科を有し、様々な疾患の薬物療法に触れる機会があります。これにより、薬剤師として幅広い知識とスキルを持つジェネラリストとしての強固な基盤を築くことができます。
  • 専門性を追求できるキャリア支援がん専門薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師、感染制御認定薬剤師など、各種専門・認定薬剤師の資格取得を病院として支援しています。学会への参加や発表も奨励されており、スペシャリストを目指すことが可能です。
  • 横浜市職員としての安定した身分地方公務員として、安定した雇用と給与、充実した福利厚生のもとで、長期的な視点を持ってキャリアを築くことができます。
  • 充実した教育体制新人薬剤師には、約6ヶ月かけて各部署をローテーションする手厚い研修プログラムが用意されています。じっくりと基礎を学び、安心して当直業務に入れるようサポートする体制が整っています。

採用情報と選考の流れ

横浜市立市民病院の薬剤師採用は、「横浜市医療局病院経営本部 医療技術職員採用選考」として実施されるのが一般的です。

  • 募集職種: 正規職員(薬剤師)
  • 応募資格(例): 薬剤師免許を有する方、または採用時までに取得見込みの方。募集年度により年齢要件が設定されます。
  • 選考フロー(例):
    1. 申込: 指定された期間内に、横浜市の電子申請・届出サービスなどから手続きを行います。
    2. 第1次選考: 筆記試験(記述式の専門論文など)が課されることが一般的です。
    3. 第2次選考: 個別面接が中心となり、人物や公務員としての適性、専門知識などが総合的に評価されます。
    4. 合格発表

【重要】

募集の有無、試験日程、選考内容などの詳細は、年度によって異なります。必ず「横浜市 職員採用案内『医療の仕事』」の公式ホームページで、最新の募集要項を詳細に確認してください。

よくある質問

Q. 新卒(薬剤師免許取得見込み)でも応募できますか?

A. はい、応募可能です。多くの採用選考で、免許取得見込み者を対象としています。

Q. 病院見学は可能ですか?

A. 例年、薬学生などを対象とした病院見学会やインターンシップが開催されています。病院の雰囲気を知る絶好の機会ですので、公式サイトで開催情報を確認し、ぜひ参加してみてください。

Q. ワークライフバランスはどうですか?

A. 公務員であるため、年次有給休暇や夏季休暇、育児休業などの各種休暇制度が整っており、取得しやすい環境です。オンとオフのメリハリをつけ、仕事と私生活を両立させている職員が多数在籍しています。

まとめ

横浜市立市民病院の薬剤師は、横浜市の地域医療を支えるという大きなやりがいと、地方公務員という安定した身分のもとで、専門性を高めていくことができる非常に魅力的な仕事です。急性期医療の最前線でチーム医療に貢献し、市民の健康を支えたいと考える薬剤師にとって、理想的なキャリアを築ける職場と言えるでしょう。

この記事が、あなたのキャリアプランを考える上での一助となれば幸いです。興味を持たれた方は、ぜひ横浜市の公式採用サイトを訪れ、未来への一歩を踏み出してみてください。

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黒岩満(くろいわみつる)
黒岩満(くろいわみつる)
キャリアアドバイザー
専門職の就職・転職活動を支援しています。求職者に対して、求人情報の提供、応募書類の添削、面接対策、キャリアプランの作成など、様々なサポートを行っています。好きな漫画は、ブラック・ジャック。
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